5月8日(金)
<ロクソドンタフェスティバル2009参加公演>
ともにょ企画 【週刊少年、三次元ニ散ル!】
http://tomonyokikaku.web.fc2.com/
19:00
作・演出/鈴木友隆
【出演者】
中野敬祐/川面千晶(劇想からまわりえっちゃん)/村田和明(村田堂本舗)/谷口はるか(悲願華)/尾上裕香/谷山いつか/大村真祐/沼尻輝久(馬目不満足)/倉橋建/その他
【あらすじ】
漫画家オサムは、美歩からのファンレターを待つ。例えば彼女は、彼の紡ぐ言葉を何度も 。彼の描く人間を愛する。彼の物語に生きることができる。お互いの心地良い依存が、ナイスな漫画を創り出す。オサムの漫画を閉じたとき、美歩の世界は崩れだす。心地良さはバランスを失う。ヒーローはグロテスクに負ける。
【感想】
正直に言う・・・・・・・・・・・
面食らった!
これはヤバかった。
何が凄いって・・・・・それはラスト辺りのぐちゃぐちゃ感がエグいのである。
痛い。
痛い。
痛いのである。
この感覚、何かに似ている・・・・・と思っていたら、思い出した。
ああ、そうだ。
サリngROCKさんだ!
男視点で描かれたサリngROCK節なのである。だから痛いのだ。合点がいく。
しかし、
そのテイストは、やはり男らしいエッセンスがあるように感じた。
前半、物語の展開が漫画の中なのか現実なのかという境界線が曖昧過ぎて分りにくい。
いやいや、それは舞台上と、舞台下とで分けてはいるのだが、それが実際に言葉で提示されないと理解しにくい・・・・と感じたのは僕の感覚がおっさんだからだろうか?
だが役者のテンションは、知り合いが居ようが、友達が居ようが、親が居ようが全力でやり抜く姿は眩しい。
中盤からの 【尾上裕香】さんの存在感が圧倒的。
またそれに呼応する 【川面千晶】さんも負けてはいない。
ニートで働く気力を社会に削り取られる夢多き少女川面さん。
またそれを売春で飯を食わせてゆく母親尾上さん。
その構図があまりも痛い。
それはあたかもトラウマになるかの如き、痛々しさで直視していられないほど。
自我に閉じこもるべきスイッチはもう入っているのだ。
その悲しさは・・・・・・激情である!
マグマのコロナである!
悲しみであるのに、その悲しみは突き抜けている。
この二人のトラウマセッションは、相乗効果で会場中を地獄へ変貌させる。
すざまじかった。
また尾上さんは、声優の卵でも川面さんとトラウマセッションを繰り返す。
演出の人の思い切った起用だ。
もしかしたら僕の勘違いかも知れない。
だったら申し訳ない。
だがあの声優の卵も尾上さんだったように思う。
伸びやかにしたり顔をしながらも、心に秘める成功への道程。
そこへ辿り着く為に淫靡なプロデューサーに「まくら出来んのか?」と問われて「はい、できます!」と言い切る姿に眩しさと悲しさを感じた。
あるのかも知れない現実。見たくはない現実。反吐の出る現実。
それらをない交ぜにする僕の感情を逆なでする悪夢のようなシーン。
凄い二人だった!
またその演出に、脚本に脱帽である!
まだまだ世界は広い!!