久し振りに夢の話を書く。
それは朝、起きてもその気持ちがなえる事がなかったからだ。
生々しい夢だった。
僕はある事務所ビルの部屋の中にいた。
仕事で来ているのだ。
そのビルはおよそ20階建てほどのビル・・・・ではないか?
天井は低く、僕はその入り口近くに立っている。
パーテーション(ついたて)で後ろにはキッチンが見えている。
僕はもう一人、誰かと来ているのだが、メインはその誰かで僕は付き添いで来ている感じ。
と、その時である。
地揺れがした。
どん!
下から突き上げるような感じ。
少し戸惑っていると、平衡感覚がおかしい事に気が付く。
ぐらぐらと床が揺れている。
あれあれと思っていると、やがて・・・・・
斜めで平均が取れている感じになる。
しかしそれは秒が刻むごとに斜めになってゆく。
そこ初めて僕は思うのだ。
『今、このビル・・・・倒れているんだ』
そう。
どんな事になっているのか分らないが、ビルの下の階が崩れて上の方に居る僕らの階上が折れ曲がって倒れ込んでいるのだと想像が付いた。
窓を探す。
探せない。
見渡すとその部屋にあったものが重力に逆らって宙に浮いている。
奇妙なアトラクションを思わせる。
そこで僕は思った。
『ああ・・・・死ぬんだ』
目が覚めた。
・・・・・しばらく自分が布団の中に居る事に気が付かない。
そこで僕は恐怖に陥る。
怖かった。
僕はあのまま、あの世界に居たら、間違いなく地面に叩きつけられて死亡していただろう。
それは、いとも簡単に。
あっけなく。
無慈悲に。
躊躇なくだ。
一瞬だ。
何故、こんな夢をこのタイミングで見たのか?
不思議でならない。
1995年1月17日午前5時46分、兵庫県淡路島付近を震源にマグニチュード7.3、震度7の揺れが、神戸市や西宮市、芦屋市など兵庫県南部の地域を中心とする地域を襲った。6434人もの犠牲者を出し、約10万4900棟が全壊、約14万4000棟が半壊など大きな被害が出た。
14年前の今日。
コレは誰かの記憶だったのだろうか?
心から追悼の意を表したい。
忘れてはいけない記憶。
そして、それを知って乗り越えることこそが、人間の持つ力なのだ。
合掌。