劇113 柿食う客 【いきなりベッドシーン】 | 日々幸進(ひびこうしん)

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12月1日(月) 


柿喰う客  【いきなりベッドシーン】


in→dependent theatre 1st
19:00

作・演出 中屋敷法仁

出演 七味まゆ味



放心している。
この極上の濃縮された時間。
一体、なんという圧縮度だろう?
ダイアモンドが出来る圧力とは、これほどのものだろうか?

開場1時間前、閑散としていた劇場前。
20分前ほどになると満員の模様。
この公演がどれほど期待に満ちたものだという事が分る。

しかもそこかしこに様々な大阪の劇団さん達の顔が見える。
前夜までの一人芝居フェスティバルでの 【玉置玲央】さんの衝撃に期待が雪だるま式になってしまった結果だろう。
僕は奇跡的にも前夜 【玉置玲央】 【七味まゆ味】お二方とお話しする機会を得た。
お二方とも抜群に腰が低く、何とも舞台で逆噴射している姿とは程遠い。
それほどまでにON OFFは、ハッキリしている。

さて、
舞台の話しだ。
二人をプロデュースし、作、演出をされているのは 【中屋敷法仁】さんという方らしいのだが、この方の脚本がいかに尖っているか!が、二人の昇華の糧であった。
とにかく尖っている。
切れている。
そして、
とてつもなく不愉快である。
グロいのである。
R指定なのである。
ここまでやっていいのか?というラインを易々と越えている。
越えているだけではない。
そのラインを踏みにじり、消し去り、唾棄し、不快極まりない憎悪がデコレートされまくっている。
ここで僕が言いたいのは、グロいからダメではなく・・・・・・・・・
その不愉快さをひとつだけで止めるのではなく、連鎖をし続けてしまっている事の恐ろしさなのだ。
増殖する悪意。
地平線まで侵食してしまった醜悪な思いが、津波のように襲い掛かってくる。
それが二本続けて【中屋敷法仁】さんの作品を観た感想だ。
不愉快さを突っ切ってしまう快感がある事に衝撃があるのだ。
凄い。


そして何より、その劇作を3Dの世界に体現できる逸材がこの 【七味まゆ味】さんなのである!
一体、なんというポテンシャル!
舞台が始まった途端にNON STOPのハイテンションガールのお通りだい!
走り出したら止まらない。
オープニングのラウド系のROCK にも表れているのだが、間違いなくパンキッシュなスタイルを通している事がよく分かる。
とにかく、麻薬のような芝居であり舞台。
あまりの刺激に、大阪の演劇界に激震が走ったのである。
いわば演劇界の黒船。

いや、僕が知らないだけでそういったジャンルがあるのかも知れない。
未見だが、ストロベリーソング・オーケストラ のような感じかもしれない。(いや、全然違うかも知れないが・・・・・)
だが、それに匹敵するインパクトが僕らにはあった!

3月に大阪でも公演があるという所属劇団!
これは絶対に観に行かねばならない。
凄い劇団が現れたものだ。
その全貌が楽しみ過ぎる!!



PS

公演後、知り合いの劇団員さんの何名かに感想を求めた。
口々に「凄い・・・」とか「ヤバい」とか、そういった類の言葉を言っていた。
中でもある一人は、
「めっちゃ悔しい!!僕は井の中の蛙でした!」
と口にした。
その言葉が今も頭の中でグルグルと回っている。
しかし言った後に、身体が疼くのか何かを放射せんばかりに体を揺らめかせていた!
熱の伝染!!
いいぞ!


日々幸進(ひびこうしん)-インディペ2