劇91 コメディユニット磯川家 【ジョイフル24へGOっ!!】 | 日々幸進(ひびこうしん)

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9月28日(日)


コメディユニット磯川家 (連射企画~2本立て続け公演)

【ジョイフル24へGOっ!!】
http://isokawake.com/

in→dependent theatre 2nd
19:00


となりのおうちは「柏木さん」。 ジョイフル24へGO!!


作、演出 保木本真也

出演 斉藤コータ、菊池祐太、横山太郎、二宮瑠美、緒方晋(The Stone Age)、阪上洋光(いちびり一家)、大塚宜幸(大阪ハンガー帝国)、山川勇気(村田堂本舗)、木畑望美、前田友里子(悲願華)




こんな舞台を、このような短いスパンでスプリットしてくる劇団の底力!

凄い。


今回の舞台に流れる【愛】を【悪意】と取るかどうかはその人次第。

僕は前者。

【愛】に溢れた傑作だった思う。


まず舞台セットにおののく。

嗚呼、すごい事は聞いてはいた。

聞いてはいたのだが・・・・・・・・・・・確実にコンビニが舞台上に出現している!

舞台の半分を割って、店舗とバックヤードの召還!

その意気やよし!


ネタバレあり!明日の千秋楽に臨まれる方はお気をつけ下さい!!



永山 役の 【大塚宜幸(大阪ハンガー帝国)】さん。この方もひどくポテンシャルが高い役者であると感じた。多分、バネがあるのだ。それは脳内的瞬発力と言い換えてもいい。何も考えてないように演じる事は脳内にて二手先までを読みきることが大事なのではないかと想像する。それでなければ自分の首を絞める事にしかならないからだ。イレギュラーにはイレギュラーを!それに反応するには自分自身を知ることが肝要!しかしその矛盾した線の上を矛盾したまま突っ走る姿に感動を覚えた。軽快であるコトが正解!有言実行の大塚さん!いい!


宮本 役の 【斉藤コータ】さん。このコンビニの中で唯一の理(ことわり)。最後の理性。しかも人間臭い。そんなある種、社会人ではなく生ぬるい学生気分の抜けない半端モノを抜群の距離感で演じられた。途中、何度も永山を制止する所や、皆とふざける姿の愛らしさ。演技に艶が見える。その艶加減が微妙なさじ加減でたまらない。ああ!この人は本当に演技が好きなのだ。そしてその事がとても幸せななコトだと感じているのだ。そうした前向きさがビシビシと客席に伝わってくるのが心地よい。僕は更に鼻メガネが好きになった!(笑)


上田 役の 【菊池祐太】さん。前回観た『カノン』のカッチョいい盗賊役とは正反対の、ちゃらんぽらんフリーターをとんでもない瞬発力で舞台を駆け抜けられた!しかも今回はアブノーマルな『M性』を開花させてのご登場だ!まさか、まさかの下ネタである。それをてらいも照れもなく、むしろ堂々として演じられているのが、いっそ清々しい。男だ!男なのだ!マゾ男祭りである!途中、何度も派手な平手を背中や胸に受けて感じているフリ(?)をしているのだが、その姿が技を受けきるプロレスラー魂を感じて、ふと『グラップラー刃牙』を思い出す。しかし普段の真摯な菊池さんからは想像もできない弾け役。更に好きになりました!


兼宮 役の 【山川勇気(村田堂本舗)】さん。寝てジャンプを読むしかない無能店長役。その豊満な肉体の上にはちきれんばかりのコンビニ制服を張り付かせ布団の中に潜り込む様は冬眠を貪るクマのようだった。(失礼)存在感があるコトが必要な役なのに、その存在を眠気をさらりと披露することで知らしめる力を持っているのは凄い。配役の妙というか、何というか・・・・・・


仲充 役の 【横山太郎】さん。今回舞台の中で最大の狂言回しである。その膨大なセリフ量と比例しアクションも要求されているのだが、それを易々とクリア出来るのは若さ所以か?キッチリと自分の受け持ち分担である熱血ボケリーノをクリアされ、更に墓穴堀田を地で行く様は雄々しくもウザ眩しくもありました。完璧です。あの役を演じきるポテンシャルに思わず見惚れました。終演後、思わず握手を求めてしまい申し訳ありませんでした。


小西 役の 【二宮瑠美】さん。キリッと凛々しく可愛い顔。こりゃ男でなくとも女の子も惚れる。役柄は突き詰めれば姉御肌になったかもしれないが、時間がそれを許しはしない。彼女に残された道は、小悪魔になるしかなかったのである。しかもそれが仲充にのみ向けられたものなれば、観客は仲充に感情移入するも当然の運び。ご多分にもれずにアッサリと僕ら観客の恋心をアッサリと破壊し尽くしたのである。嗚呼!観劇中の失恋!(←バカ)なんたるちあ!それにしても二宮さんも切り替えがうまい。オンオフの具合のバランスが抜群なのだ。勘がいいと言ってしまえばそれまでだが、やはり天性のものなのだろう。


武谷 役の 【前田友里子(悲願華)】さん。万引き女子高生。なのにバイトにちゃっかり入ってる。そうした処世術は一体何処で身に付けるのだろうか?いやそれは脚本なのだが、・・・・・・らしい、と言ったら失礼なのか?いや演技としては極上の万引き娘!いかにも、それっぽい、シラケッ面など、いかにもイマドキJK(女子高生)!すげーなぁ・・・・・・・


浦田 役の 【木畑望美】さん。ああ!言う勇気を持とうよ浦田さん!そこまで我慢しないで、ほらほら!そうしたお客のイライラを一身に受けている。そのもやもや感の妙を遺憾なく発揮し、お客目線にて難なく巻き込まれてゆく美味しい役。そんな役を抜群の平凡さを非凡に替えて巻き込まれていた!嗚呼オモロー!


山根 役の 【阪上洋光(いちびり一家)】さん。登場シーンからラストまで、ひたすらにちびりそうになっている客の役だ。そのテンションが徐々に上積みされてゆくのであるが、その限界LOVERぶりが激アツなのである。過剰の上に過剰を、その過剰の上に更に過剰を!そうしたダンダントーンな分り易さが良かった!そのアイテムとして服に染み込む汗!が効果的に使われていたのが印象的!前回、いちびり一家で見せたものとは違う引き出しを見せられていた♪すげー!


(?) 役の 【緒方晋】さん。やっぱり面白い!舞台に出ると空気感が違う。何だろう?それはオーラと言い換えてもいい。ピチピチの若鮎の群れの中に、ずるり・・・・・と黒いナマズが存在するかのような存在感だ。そして衝撃の役柄の発表!そ・・・そうだったのか?という、どんでん返し!それに見合う安定感が凄い。終演後お話をさせて頂いたが、タイトなスケジュールの中での参戦!様々なコトを飛び越えての出演で、そうした時間が更に強い緒方さんを作っているのだと改めて感心しました!流れる石。流石です!




正直に言うが、面白い。

その過剰さが面白い。


ただ、今回 【となりのおうちは「柏木さん」。】と比べると好み的には向こう側だ。


その要因となるのは何故、山根はその店だけに固執するのか?

という疑問である。
便所が汚いから用を足せないというなら僕は自分で洗うだろう。

「吸盤、貸せやぁぁぁぁぁ!!!!」

と言って暴れまわったかも知れない。

もしくはヤル気なしの店員にブチ切れていたかも知れない。

いや、それ以前に、その店を捨てて他の場所を探しただろう。

事実、僕が前職の電気工事屋に勤めていた時にトラックで現場に行こうとしていた時の話しだが、限界が限界で僕はトラックを運転しながら出来るところを探していたのだが、どうにもない。そういうときに限って公共便所やパチンコ屋やコンビニ店舗類が全く見当たらない。僕の倫理観は沸点に達し自失を選んだ!そうだ。僕が今トラックの中で垂れようと、そのまま垂れて自分で洗ったら済む話じゃないか。臭いがするなら臭い消しを充満させてクールミントな香りで車内を満たせばいい。僕は頑張った。無理なものは無理!そうだ。垂れよう・・・・・

と、その時に目の中に飛び込んできたのは【歯医者】!

僕の回路はカチリと入ってそのままトラックを止めて、ずんずんと歯医者に入った!

「トイレを貸してください!」

気圧された歯科衛生士は、「はい」。

僕は事なきを得た。

その後、僕は平謝りをして、その場を後にした。


そんな経験があるからこそリアルではない・・・・・・・と思い始めると仕方がなかった。

その一点がどうしても気になって・・・・・・・・・


ああああああ!



しかしそれでも今作品は面白い。

僕はこれからも彼らの勇姿を観に劇場へ足を運ぶだろう。

またそれだけの価値があるカンパニーである事はこの連弾で実証された。


それにしても・・・・・・・色んな意味で注目の劇団さんである!!!