SDF公演
【偶然悪魔 ~Dear my friend~】
4月に公演をしたメンバーが地区を盛り上げていく為の公演を実施。
これが高校演劇。
地区やそうしたイベントも手伝ってか、夏休み直後の高校の一室に客員60名ほどの動員。
宣伝活動もそれほどなく、口コミなどの展開にしてはまずまずの動員。
関わった人たちが心血を注いでいる事が分かる。
その意味でも高校生という特別な時間を過ごしている少年少女にとってはとても素敵なイベントだと感じました。
さて、
内容はというと・・・・・・・・・・・・
高校生だからこそ、感じる事なのだろうと楽しく観劇した。
キャストは新メンバーの1年生が3名入った公演。
悪魔をモチーフにした物語は、様々な伝説を模倣してうまく組み込んでいた。
一番、最初に脚本の途中を見せて貰ったものよりもいい方向に進んでいるとは感じた。
ただ、その脚本のスイーツさが、逆の仇になっている箇所もある。
しかしそうした道程も、これから人生の経験値を積んでいくであろうから大丈夫だろう。
役者全般的には、かなりよい塩梅(あんばい)。
ジン・・・・・・・・・ランプの魔人。彼女の持つ透明な空気感はなかなか。気持ちもセリフに込められるし、動きもいい。後は経験だろうな♪と思う。
ユメ・・・・・・・・・某国お姫様。今まで様々な汚れ役からオモローな役まで演じきる才女。今回は完璧に愛らしいお姫様だった事に驚く。あんなにキラキラした顔ができるんだ!普段を知っているだけに可憐と感じる自分にも驚く。
ベルフェゴール・・・悪魔のヘッド。演劇部の部長でもあるシロットソン。今回も彼女が脚本、舞台監督をしている。役柄は悪魔司祭。貫禄を見せるための振る舞いがなってない。生活基盤が中流階級ゆえの誤算か?セリフも噛み気味だが、それを余りあるものがある。何だろう?期待・・・・だろうか?
ドゥルジ・・・・・・お話中、最も腹黒い悪魔の女。ここまで4名の役者は全て3年生。ドゥルジ役の子も3年前から舞台を観ている。最初から比べると感情が出るようになってきたことを強く感じる。課題はあれど進化の過程であると感じさせる。
ビフロンス・・・・新1年生の中でも貫禄の演技。初めてとは言うがどうしてどうして。存在感という意味ではいい感じ。これから回数を重ねて違う顔を見せられるかどうかが彼女の別れ道かもしれない。新1年生の中で一番ブレが少なく、シッカリと芯がある。期待している。
カオウス・・・・・・同じく新1年生。小さい頃からチーニーズと遊んでいた事を考えながら観ていたのだが、次第に忘れる。終わった後に、その観念を忘れさせた彼女の力技にうなる。彼女の演技は微笑ましく可愛かった。それがゆくゆく自信になってきたら彼女は化ける。
グレムリン・・・・上に同じくチーニーズの友達。唯一の男性部員。そのミニマム横綱級の容姿はインパクト抜群。声の特徴もいい。ハッキリ言って可愛い。経験で化ける。
その意味でもこの新1年トリオは演劇部にとってはいい試金石だ。これからこの3名を使って新たなる船出だ。
楽しみにしている。
とにかく高校演劇で、彼女達には指導できる先生が居ない。
舞台経験がないからだ。
だから芝居をひとつうつ時には全ての用意を自分達でしなければならない。
舞台セットを組む事から、音響セットを組む。照明セットを組んだり、小道具、衣装からBGM,効果音、パンフレット作り、などなどきりがない。
それらを自給自足で行う。
学校というくくりから、そういった照明や舞台セットは学校のものを使えるが、それを組んで使えるようにするのは自分達の力。
そうした何もないところから、これだけの舞台を色んな人達の力を分けてもらい作り上げた事が嬉しい。
だから公演後、舞台バラシを手伝う。
天井から吊り下げられた毛氈(もうせん)、シルクを降ろしたり、教室全体を暗室にする為の布を脚立にあがって降ろして外してゆく。
その後は舞台の板をばらしてゆく。
久し振りの肉体労働。
スタッフは女の子中心だが、なかなかのパワー。
若さを感じてしまう。
『NEXT!』 を期待して、今は良くやったと誉めるべきだろう。
スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様♪