7月5日(土)
超人予備校 presents トリオ天満宮MAX 【半分人間】
http://page.freett.com/chojin/
インディペンデントシアター2nd
19:00
作/演出:魔人ハンターミツルギ
[キャスト]
村井千恵/魔瑠(遊気舎)/曽木亜古弥 /信平エステベス/徳永健治/上田ダイゴ(HUE) /アサダタイキ(The Stone Age)/倉橋里実(オリゴ党) /屋敷和義(劇研「嘘つき」)/芦川諒(common days) /安坂英治/中川律/野間瞳 /上別府学/流石鉄平/山名伸右/中川琴乃/日枝美香L/尾松由紀 /三月/魔人ハンターミツルギ /(特別出演)エル・ニンジャ

正直、観始めてからしばらくは・・・・・・・・今までのいいところをぶつ切りで出されている感じがしてしまって苦しかった。(本当に偉そうにスミマセン!)
だが、
驚くべきは、それがラストの大波に乗る為の仕掛けであると気付かされてから僕は一気に引き込まれてしまったのである!!!!!!!!!!!
なんということか!
フェイク
とは、こういう事なのだと、舞台作品で初めて教えられた気がした。
その意味でも僕の中でもこの作品は特別な作品になった。
ミツルギさんの心の奥に潜む全ての感情を網羅させた、漫画 BLEACH でいう 【崩玉(ほうぎょく)】発動に匹敵する破壊力!!見事としか言いようがない。
物語は1970年代。嘘が嘘でいられた時代の物語。ちまたでは、人とチンパンジーのハーフと言われる『ガリバー』という生き物の出現に話題騒然。いろいろな論争が巻き起こる。「ガリバーを俺の猿だ」と叫ぶ男。ガリバーで一儲けを企む面々。
そして、ガリバーの花嫁募集とそれに応募する普通のOL。
それらドタバタを見守る半分天使と半分悪魔。周囲を人々を巻き込んだ物語の行方は?
と、HPにある通り、人間の持つ欲望に際限がないことと、醜悪な欲望に対するアンチテーゼが掲げられている。
ただ、その出来事をシュールかつ、僕ら観客に分かりやすく噛み砕いて尚且つ、騙して最後のどんでん返しに繋げるという荒業をやってのけているのだ。
終演後、関係者の方に聞くと 『今回の作品は好き嫌いがハッキリ別れる』 と言い切られた。
なるほど。
僕が冒頭で書いたように最初の説明の為のシーンが延々と続いた時、正直困ってしまっていた。
これが続くのなら辛いかも知れない・・・・・と。
僕は前回の大傑作 『ジュリエットン』 のレベルを目の当たりにしているので辛いと感じたのだ。
しかし、それがブラフであると正面切って叩きつけられた瞬間、足をすくわれたのだ。
要するにそこまでストーリーを爆発させる為の準備をこつこつと、僕ら観客に分からないように積み上げていっていたのである。
そう、わからないようにである。
これが、この事が何を意味するか?
つまり・・・・・・・・
僕は 【魔人ハンターミツルギ】様の作り出した世界のトリックにまんまと引っかかったのである。
作家の捏造に騙された・・・・いや、もとい細部のディテールにこだわったトラップを見抜けなかっただけでなく、アミューズメントパークのアトラクションよろしく驚きの特急列車に乗せられていたのである。
確信犯である 【魔人ハンターミツルギ】さんに、まんまとしてやられたのである。
そしてそのトラップが炸裂した瞬間に、それまで積み上げたモノを根こそぎ刈り取るのだ。
僕は驚きとショックで、文字通り開いた口がふさがらなかった!
ラストに至る道程は決して緩やかなものではない。
時代が求めるうねりに呑まれる人間模様。
ノスタルジィであるはずのエッセンスが鋭利な凶器になるのだという事実。
今回の作品は 【魔人ハンターミツルギ】 さんの類まれなる作家性が出ていました。
そうした特異な才能の元に集う、異能な役者陣、秀麗なスタッフ陣。
端からみれば、何でも出来る可能性に満ち溢れた人である。
凡人の悩みなどあろうかとも考えてしまう。
・・・・が、人並みの悩みもあるのだろう。
しかしそうした起伏が作品に大きな影響を与えている事は火を見るより明らか。
誰が誰をという問題ではない。
一人一人のポテンシャルを存分に発揮させた舞台。
そこはかと知れない絶妙な空気を漂わせ結実させた舞台。
終演後、様々な意味をかみ締め目を閉じた。
まぶたに浮かぶは、著作権を無視した夢の似非共演♪
アホをアホの観点と、アホの俯瞰とで描く協奏曲♪
そして芯の通った脚本。
出会えてよかった舞台。
だからこそ生きていける。
関わられたスタッフ、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした!
心からの感謝と、新たなる作品つくりのスタートにエールを送らせて頂きますっ!!
一ファンの戯言より