憤慨すべき糞害 | 日々幸進(ひびこうしん)

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鳩は平和の象徴である。

しかし、

この 【糞害(ふんがい)】 という言葉が存在するように、鳩が・・・・・(いや他の鳥類もあるだろうが・・・・)糞を撒き散らすのには鳩自身何も考えてはいない。

だからこそ、僕らのような仕事 【マンション管理】 から、すれば信じられない凶器となる。


マンションの一室が近く、入居が決まり僕はその部屋をリフォームした。

そして、そのリフォーム工事完了後に清掃業者を手配して 【ハウスクリーニング】 をしてカギのシリンダーを替えて明日には入居!という手筈であった。

それらのハウスクリーニングまでの行程を昨日までに終らせ、今日の朝にシリンダーを替えて、その新しい鍵を不動産屋に持っていけば仕事は完了の予定だった。

だが、

甘くはなかった。


そのベランダは・・・・・鳩の棲み家だったのである。

そう、

しばらく人が住んでいなかった部屋のベランダは、雨露を凌ぐ鳩達の格好の棲み家であったのである。

ワンルームに備え付けのクーラーの室外機、そして洗濯機らが 糞まみれ、であったのである。

しかし、勿論、その一日前に 【ハウスクリーニング】 をした時にベランダも清掃はしている。

だが、清掃後から僕がその場に着くまでの16時間後・・・・・・

鳩が何もしない訳がなかった。


僕は鍵のシリンダーを替える前に、空気を入れ替えるべくカーテンを開け戸を開け放つ。

そして・・・・・・

眼前に広がる 【糞パラダイス!】。

正直・・・・・甘く考え過ぎていた。

鳩は綺麗になったからといって、それまで居た居心地のよい場所を放棄する事などあり得なかったのである。


ん?

・・・・という事は、これからこのベランダは常に鳩の糞の餌食に?


いやいや、とりあえず僕がその場でするのは、明日の引渡しに備えてベランダの糞を除去する事であった。

スーツにネクタイの格好のまま【糞】との格闘が始まった。

16時間しか経ってないのに(一昨日に清掃してから)糞が、かなりこびりついている。

まいった。

悲しくも、この時に先が尖って、この頑丈なクソをこすり落とすのに最適なのは何と自分の爪しかなかったのである。

かくして、ぼくは自己を犠牲に糞を除去すべく必死になった。

3時間をゆうに使い切り、何とか綺麗になったベランダ。

しかし、この掃除をしている間、何度も鳩が巣に帰ってくるように、近くで羽音を響かせていた。

僕は何度も猫が威嚇するような 『シャー!』 という声を出して追っ払う。

・・・・・とにかく綺麗にしたが、このままでは・・・・・

また同じことの繰り返しだ。

かといって、このままココに居続ける事など出来はしない。

そして、少し諦めが入った僕は、最後の手段に出るしかないのだと悟った。


階下に降りてゴミ捨て場から新聞紙を拾って部屋に戻る。

そうだ。

こうなったら、ベランダ一面を新聞紙で覆い尽くすのだ。

テープで補強すれば、風もないのだし飛びはすまい。

僕は細心の注意を払って、鳩が入る隙間がなくなるように新聞紙を縦横無尽に張り巡らせた。

これでルパン3世も、盗みには入れないだろう(?)くらい新聞紙をひいて帰った。

あれでルパンどころか、鳩は一匹たりともは入れはすまい。

何とか入居までは綺麗なままで居られるだろう。

そして、根本的な解決策として建築屋に防鳥ネット工事の見積り依頼もかけている。


鳩は愛らしい。

可愛いのも嘘じゃない。


けれど、

糞をする場所は、人の家にするのは止めて欲しい。

(いや、この場合は人間の行動する範囲・・・などと書くと傲慢に聞こえるなァ・・・・)

うん。

確かに傲慢だろうな。

山を追われ、住処を追われ、じゃあ何処で鳩は生きろってコトだもんな?

人間にいちいち気を使って生きていらんねェよってば!

などと、鳩の嘆きが聞こえてきそうだな。


でもね、

仕事している以上、糞を垂れ流されるのは・・・・迷惑なんだよなァ・・・・・・

何とか、他でしてもらえまいか?と、鳩に頼んでも・・・・分からないだろうなァ・・・・とほほ

どうすべ?俺ら人間。って感じ。