http://www.shiawase-switch.com/
一人で、このような映画館に来るのはいつ以来か?
先日参加した 【HAPPY HALLOWEEN】 に撮影の助監督をされていた方がおられて、2週間のみの公開なので少しでも観に行って欲しいという話しになり、僕も少し興味がありチケットを購入させていただき今日観に行った。
梅田ロフトの地下1階にある『テアトル梅田』は70席しかない小さな映画館だ。
それでも公開が28日だったので公開2日目である。
整理番号券が渡され59番。
・・・・・・・・・・結構・・・・・・入ってるジャン。
って俺ギリギリ!
で、何とか座席を確保し観させて貰った。
ストーリーは田舎町の電気屋に押し寄せる大手資本の量販店。
そんなロケーションの中、頑固一徹の電気屋の親父(沢田研二)が、妻亡き後3姉妹(本上まなみ、上野樹里、中村静香)を育てながら仕事をしているという骨組み。そんな頑固さが鼻に付く次女の上野樹里が反抗し東京へイラストレーターになるべく上京する。が、上司(田中要次)と真っ向から激突。そんで自主退社。そんな時に親父が骨を折る怪我、一ヶ月入院の間家業を手伝って欲しいと姉の言葉に従い(?)しぶしぶ実家に帰る。
親父とぶつかり合う次女。
その縮図が・・・・・・・正直、僕には痛かった。
そのお話しをさせて貰った撮影助監督さんが言った。
『中高生の子供持っている人は、子供と一緒に観て欲しい!』
僕にそのような度胸はないので、一人で観に行ったが・・・・・
フシが当たる事があり過ぎて、痛すぎ。
上野樹里が 【スゥイング・ガールズ】 【のだめカンタービレ】 での演技ではなく 【エンジン】 で見せた陰に陰に籠もる演技を全開に見せた。もう・・・・・・一日中ぶーたれて、面白くない面白くないと後ろ向きなだけでなく、全ての事に対して投げやりで、ナガティブパワー全開!眉間に皺を寄せ、何物にも頼らない、頼りたくても頼れないプライド。それを演じきる上野の演技は本物であると感じるテキストである。
そして父親役である沢田研二は圧巻だ。生活臭が漂う役の創り込みがリアル過ぎて本物だと思わずにはいられない。その昔、沢田研二はあるインタビューにこう答えた。 『わいは見せモンや』 。ヒット曲を連発し奇抜なファッションや化粧を施す事についての問いであった。その本筋がジュリーの根元に、どっしりとあるが故に、創り込むという作業をやってのけるのだ。いいよね。
本上まなみの長女役は、世のお父さん方を涙で視界を曇らせるほどの女神のような女性である。
そして三女を演じた松本静香が、抜擢されたという言葉がピッタリなくらい素晴らしい演技を披露している。凄い。彼女も生きている。奔放に生きる三女の役どころを理解しているだけではない、愛らしさを武器に更なる高みを目指している。劇場では水着グラビアの写真集を売っていたのだが、こんな所で買う人間が居るのかどうかは疑問だが、とにかく可愛い。うん。
全体的の流れは緩やかで、穏やかだ。
監督の繊細な気持ちが、ゆっくり伝わるので浸透性が高い。
また、田舎町を、ゆるりと撮られているカメラワークも気持ちが良い。
縁あって観ることの出来た映画。
その溢れるばかりの才能が敷き詰められた作品。
これから、ロングランするかも知れない・・・・という可能性を感じる作品であった。
ご馳走様でした♪