この舞台に漂う空気感は、見事なまで 『SMITH』 の世界を作り上げていた。
作品を作り上げるのに必要なものは 【世界観】 である。
そしてその 【世界観】 を見事に見せられたのは、音楽の力でもあった。
とにかく選曲が抜群であった。
僕は博識ではないので哀しいのだが、場面の切り替えや重要なシーンから、オチャラけシーンまでのチョイスは素晴らしいの一言である。
そして、何より一番おいしい主人公、芥屋灰次郎の見得を切るシーンでは必ず 『夜明けのハミング』!!
もう、観ていて、聴いていて涙が滲むくらいである。
背筋から尾てい骨まで縦に氷を入れられたかのような快感!
もう、もう、もう・・・・・たまりません!!
さて、それでは物語の主人公でもあるキャラクター達を見事に演じ切った方々について僭越ながらお話をさせていただきまするるるる。
まずは、主人公でもある優しい酔っ払い、芥屋灰次郎を演じられた 【山浦徹】 さん。もう、もう!ただ、ただ!本物の灰次郎が、この場所で生きているのだと、強く強く感じさせられた!最初20日に観劇させてもらったのですが、24日の殺陣ではレベルが3つも4つも上がっており、このままいけば里見浩太郎レベルになるのも、そう遠い日ではないと感じます。声が、仕草が、台詞が、全てが灰次郎の為のエッセンスが美しいまでの輝きを感じウットリしてしまいます。『まったくゥ!なんて酒呑ませやがんだぁ!最悪の寝覚めだぜぇ!!!』 そんな台詞のひとつひとつが、もっと聞いていたいと思わせる原動力でした。山浦さん以外では、ここまで演じられなかったのではないか!この濃厚な時間を山浦さんと過ごせたのは本当に嬉しかった!もし許されるなら、もっともっと『芥屋!!』と、屋号を叫んであおりたかったです!!どうも、有難うございました。これからも、ヨロシク御願い致します。
そして、便利屋芥屋灰次郎の1の子分でもある、鞭撻屋蟹丸を演じられた 【豊田真吾】 さん。ギンコが途中、『蟹丸、私結構あんたのコト好きよ』、その一言に、鞭撻屋蟹丸の存在意義(レーゾンデートル)が込められていると思います。蟹丸さんの弾けっぷり、ちんこぶりは愛すべきキャラクターですよね。蟹丸が居るからこそ、SMITHというパズルが組み上がったのだと思います。
物語のカギを握るプログラム・モノリスを有する四葉屋桔梗を演じられた 【丹下真寿美】 さん。発声の仕方が、とても良くて、台詞を口にする度に目が行きました。目がクリクリされて灰次郎に『ガキぃ!』と云われる度『ガキじゃありません!』と虚勢を張るのが、もういじらしくて いじらしくて、こんな気持ちがもしかしたら 【萌え?】 なのかと耳を赤くした次第。
この舞台で一番ツボにはまった方で、灰次郎の昔の馴染み SMITH 十法隊 隊長 茜屋毬ノ介を演じられた 【赤星マサノリ】さん。こうゆう方が舞台を面白くされるんだろうなと思います。あらかじめ決められたストーリー、台詞回し、全ては舞台を中心に練り上げていくもの。それを、そのような流れだけで満足できないのがこの方なのではないか?まだ、まだ出来る。この何でもないシーンをもっと人の心に焼き付ける事が出来ると信じて、誇りを持ってアドリブを駆使する冒険者。あの西田さんとのじゃれ合いは本当に腹がよじれるくらい笑わせて貰いました!名刀『四月のさかな』のサビにして貰えるよう、これからも、これからもヨロシク、あ、ヨロシク御願い致したく候♪
SMITH の今回の反逆頭、巳島屋論沖を演じられた 【西田政彦】 さん。この方の演技の幅は尋常ではない。亡き母親の恩讐を背負う巳島屋論沖、遊郭ムーランの酔いどれ客から、毬ノ介に仕える忠犬サンデー、そのどれもが『愛のカタマリ』(笑)。赤星さんのアドリブにボロボロになりながらも、何とかシーンを乗り切る健気な姿は24時間TVのマラソンランナーにも通じるものがあります!大好きです。やられました。もう、虜です。あいたたた
SMITH の世界観の中心、千菊屋利休を演じられた 【福山俊郎】 さん。ユタや、おちゃらけも柔軟に演じられ、きっと『SMITH2』でも活躍される(?)であろう重要な役どころ!素敵です。
SMITHを司る、SMITHの意思。蓬莱屋シャラクを演じられた 【梅本真理恵】 さん。個人的にPEOPLE PURPLEで客演された時からのファンです。その時も書いたのですが、いつか『星の王子さま』を演じて欲しいと願う女優さんでもあります。で、今回のシャラクですが、素晴らしかった!!『この世界はあらかじめ決められた数列記号なのだから!』と、声を張る姿は魂が震える想いです。やはり基本の深い役者さんの演技は見ていて安心できるし、飛び道具のような演技をされてもドキドキする。
SMITH 一の悪徳金貸し屋、蝮屋銭衛門を演じられた 【上原日呂】 さん。SMITH一という割には本当に愛らしいオカマであったのが少し不満といえば不満なのだが・・・・(もっと非情な蝮屋も見たかったのも事実)灰次郎を慕い男女交際ならぬ男男交際を迫る疎ましさも最高♪あのガタイと暑苦しさで迫られたら閉口するでしょうね。でもブログでの上原さんは、まるでハンカチ王子のように紳士的でそのギャップに素敵♪と感じてしまう僕が居ます。(爆)
わあ!もうこんな時間だ。とりあえず今日はココまで、。近い内に又、他の役者様方をご紹介したいと思います!
ではでは