久し振りの休みだった。
寝た。
思いっきり寝た。
昨日は仕事の関係で飲み会が催された。
僕らは相手会社から接待を受ける形で招待をされたのだ。
だが、
思い出して欲しい。
そう、僕は下戸。つまり、酒を呑めない体質なのだ。
家で呑むのは風呂上りで、寝る前だけだ。
しかし外で呑むと僕の身体はたちまち拒否反応を示してしまう。
後頭部が痛くなり、ぼうっとなるのだ。
その体質が社会的にどのような悪影響を及ぼすか検証してみよう。
まず、一次会。
乾杯。
必ず呑まねばならぬ最低限の礼儀。
わいわいと皆が飲み干す一杯目。
宴が進むにつれ杯の進む人たち。
だが、僕は見事に一杯目でその手を止めてしまう。
スグに後頭部が痛くなる。
家ではここまで痛くなることはない。何故だろうか?
勿論、ビールの一口目は美味しい!
それは間違いない。
だがそれ以上は苦行であった。
ジョッキ2杯目で僕はギブアップである。
だが宴の席は顔見知りの方々が僕に次々と杯を勧めに来る。
丁寧にお断りをしても、納得する人間としない人間が居る。
『男のくせに!』
僕も出来るだけ相手をするのだが、如何せん限界がある。
僕は 【呑み】 ではなく 【食】 に精を出す。
2次会。
女の人が同席する酒の宴。
ここでは勿論ブランデーや焼酎が振る舞われる。
僕は既にギブアップ。
ウーロン茶で、文字通り茶を濁す。
後頭部の痛みはその茶の効用で徐々に良くなりつつあった。
周りは女の子達とヨロシクやっている。
ああ、ドレスアップした女の子は綺麗だが、どことなくとっつきにくい。
彼女達は誰がお金を落とすのかを嗅ぎつける嗅覚を敏感に持っているらしい。
この場でお金を落とすのは僕ではない。
接待をしている会社の人たちだ。
僕は 『ビックス』 だけを呑み続ける。
3次会。
先ほどよりは小じんまりしたボックス席のみの店。
ここでも僕は後頭部の痛みが完全に取れていない。
僕は、ウーロン茶を呑み続ける。
肩身が狭い。
酒が呑めることは社会人として必須な課目である。
その課目は雄弁な縦社会と、体育会系、年功序列が優位に立っている。
だからこそ、肩身が狭くなるような現象が起こる。
酒が呑めなければ男にあらず・・・・・・
馬鹿馬鹿しくも、ムカつくナラワシ。
ここで、ある人間に言われた一言を記しておきたい。
『お前、それでも男か?タバコやらん。女やらん。博打やらん。酒やらん。何の楽しみがあるねん!』
僕にはそんなモノを拠り所にしなくても、楽しい事は、楽しいと思う事は山ほどある。だからそんな言葉を投げかけられても、何ということはない。悔しいとは思うが、精神的打撃はそれほどはない。
ただ、ムカつく。
どうって事はないけど、それが酒の席。
そんなものだよね。