〜巻き肩って何?〜
最近、多くの方々が巻き肩になりやすくなっているそうです。特に、PCやスマホを長時間使う方、筋肉が少ない女性に発生しやすい症状です。
巻き肩とは、肩が前方に出て、体の内側に巻いている状態=身体の横から見ると両肩が体の中心よりも、前に出てしまっている状態の事です。
- 立ち姿を横から鏡で見たとき、肩が耳より前に出ている、顎が前に出ている。
- 仰向けに寝た状態で肩が敷き布団につかない、
- 壁に頭からお尻までつけて踵だけ少し離して立った時に肩甲骨が壁につかない。
- 立った状態で手の甲が横ではなく、前を向く。
巻き肩になってしまうのは、「長時間、腕を前に出した丸まった姿勢でいること」が原因で、スマホやPCを操作する際、手を前に出している状態を長く続けるためです。毎日この状態が長く続いても、巻き肩にならない人はならないので、勿論、個人差はあります。
〜巻き肩になる際の身体・筋肉の状態〜
スマホやPCを操作する際は、手の平が下を向いており、肩関節が「内旋」=手を内側に回転している状態になるので、「大胸筋、三角筋前部、小円筋、棘下筋」が収縮し、「広背筋、大円筋、三角筋後部」は緩んだ状態になります。
この状態が続くと、収縮している筋肉が硬くなる一方で、緩んだ状態の広背筋、大円筋、小円筋、棘下筋、三角筋後部などが弱ります。
結果、筋バランスが崩れ、日常から肩関節が「内旋」=手を内側に回転している状態になりやすく、肩甲骨が「外転」=外側に開く状態になりやすくなるので、上腕骨は肩よりやや前にいってしまいます。姿勢を横から見ると、「肩が身体の中心よりも前方に出ている状態」です。
〜巻き肩なる事で発生するデメリットとは?〜
巻き肩ななる事で発生するデメリットは、その病状により個人差はありますが、
✔︎肩関節稼働域が少なくなる。
✔︎運動パフォーマンスが落ちる。
✔︎代謝が落ちる。痩せにくくなる。
✔︎肩こり、首こりになりやしくなる。
✔︎血行が悪化する。
✔︎呼吸が浅くなる。
✔︎身体が疲れやすくなる。
✔︎目が疲れやすくなる。
✔︎自律神経失調症(不眠、動悸、めまいなど)
✔︎胸が垂れやすくなる。
✔︎肘や腕が痛くなりやすくなる。
✔︎猫背に見える事で老けて見えやすくなる。
巻き肩を放置すると、様々なデメリットが発生します。次回以降記事でこの巻き肩を治す方法、また防止する方法について書いていきます。