智のカレー   ③ | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

BLです彼らの名を借りた妄想願望の話です
ご理解のある方のみお読みください







キッチンから 羨む嘆息と 不安に震え上がる悲鳴が広がった






『もしかして・・・副リーダーって・・』




『ふっ・・そ 長瀬

アイツも中々の大野バカなんだよね・・・で

俺がリーダーになるっつうと 立候補して来てさ

ま 俺も後輩と組むより

長年連れ添ったメンバーの方が居心地良いからね』




『長瀬くん・・・かあ・・・』




知念なら 

力づくでも引き摺り下ろしたのに・・・長瀬くんは・・

いやいや なに弱気になってんだ 俺

そもそも【大野智を守る会】は俺が俺の為に作った会で

そこには俺と智くんだけで良かったんだ

なのに

年を追う事に智くんを崇拝する後輩が名を上げ出し

それを知念が束ね始めたせいで・・・

でも 後輩が幾ら束になったところで

俺の足元にも到底及ばなかった・・・のに

迂闊だった

まさか あの智くんをここまで手玉に取り

そして智くんも・・・

その証拠に あの甘えを含んだ舌ったらずな話し方は

心を許した証だ





『オイオイオイ そんなに落ち込むなって

お前が大野の恋人なのには変わり無いんだからさ』




『・・・でも・・・』




やっぱり なるにはトップが良いに決まってる

副リーダーでも ましてやその他大勢なんて・・・





『まあ・・・返り咲くチャンスが無い事も無いんだけどね』




『えっ⁉️ 何⁉️ 何ですか それ  ヴっ』




鬼気迫る勢いの俺の鼻腔に

この世の物とは思えない悪臭がなだれ込んで来た




『そ・・・これね これ

大野の趣味の一環でもあるカレー作りなんだけどさあ

健康を1番に考えてくれてるのは分かるんだけどさあ

匂いもさることながら 味が酷いっったらありゃしないんだ

いや 良いんだよ 有難い事なんだけど

健康に成るどころか 下手すりゃあ死ぬぞ アレは

まあ 幸いな事に 今まで死人は出てないけど

体調不良続出で 

ちょっと前から 

完食した勇者には特権を与える事になったんだけどさあ

その効力を前にしても まだ 誰も達成してないんだ

・・んっ? いや そういやあ1人完食したなあ』




『だ・・誰ですか?』




『そうそう 知念が完食したけど しばらく点滴してたなあ』




『・・アイツの特権って・・・』




『ああ 共演だよ ほら 映画に出ただろ・・それと CM』





『リーダー・・・には・・・』




『ハハハハハ 流石にあの頃のアイツでは

俺や長瀬を差し置いては言えないっしょっ』




『じゃあ・・・』





『ま 今なら言うだろうな 確実に』





相変わらず キッチンの方からは 異様な匂いと

後輩達の心からの悲鳴が漂っていた





『で どうする? いや 無理にとは言わないぜ

だって 体に良いと言っても 到底食えたもんじゃねえしな

まあ 美食家の俺や長瀬は 

もうこの匂いだけで無理だからさあ』





『や・・ります・・食います』





大丈夫・・俺と智くんの味覚は良く似てるし

なんせ俺は 智くんから迸った体液も飲んで来たんだもん

だから大丈夫・・・うん・・いける 大丈夫 大丈夫





『おっ・・良いねえぇ〜 良い顔してるよおぉ

じゃあ 今回の挑戦者は 翔と知念って事で

おぉーーい 大野ぉぉ〜そろそろ良いかあぁ〜 ヴっ』




『ほおぉ〜〜〜い』




『ゔっ』





口と鼻を頑丈にタオルで覆い

両手をこれでもかと言うくらい伸ばした長瀬くんと加藤が

強烈な匂いを放つカレーを運んで来た

そして いつの間にかテーブルには 俺と知念がつき

特権を懸けての地獄の門に並んでいた




『あのねえぇ〜 今回のカレーは超特べちゅらからね』




『どぐべづ・・どは?』




鼻を人差し指と親指で潰した松岡くんが尋ねると





『超 かららに良いもんばっかり入れたんらもん』




『ぞれは いっだい』




『ん? えっとねえ うなぎれしょ レバーれしょ

ひじきに梅干しと 牡蠣にニラ セロリとスイカ

カツオにバナナ トマト アボカドにイチヂクにくるみ

あ しょうしょう かららに良いって言えば

カエルとスッポンね あ 後マムシも入れてあるたら』





『・・・・あ・・あ・・そ・・・う・・だっで』





『味はわたん無いけろ かららに良い事らけは間違い無いよ』






そうだ・・・そうだった

智くんが作る料理の過程には 味見という項目が無かったんだ





『ぶだりども やべるんだっだら びまらど』





『やりますっ‼️』




知念に先を越された俺も腹に力を込めて宣言した




『ぜってえぇ 勝ってやる』




『んじゃ ズダード❕』













「翔きゅん❕ 起きて ご飯れきたよ」




「んがっ⁉️・・・へ?・・・何?・・」




「ふへへ・・ヨラレれてるよ」




「あ・・・えっ?」





「顔 ぶしゃいくらよ」





「あ・・・えっ・・とおぉ・・・」





「らり? 夢れも見てたの?」





「夢・・・・なのか?」





テーブルに溢れたヨダレの隣に 手作りのカレーがあった





「カ・・・レー・・・」





「あのねえぇ〜今回のカレーは超特べちゅらからね」






「えっ⁉️」





「超かららに良いもんばっかり入れたんらもん」






デジャビュ⁉️ デジャビュなの⁉️

・・・って事は・・・




「ま・・・さか・・

うなぎ・・なんて 入って無い・・よね?」





「ピンポン‼️しぇいかい 

よく分かったねえ まら食っても無いのに」





嘘だろ・・・まさか そんな・・・





「えっ・・とおぉ・・バナナとか スイカや梅干しも?」





「当たり❕ すゅごいね 翔きゅん」





嘘⁉️嘘⁉️嘘⁉️やべえよ・・やべえじゃん・・

ま・・・まさか・・・




「カエルやスッポン・・・も?」





「はああっ⁉️ んなろ おでがしゃわれる訳ねえらろっ」





はあああああ〜〜〜〜 良かったあぁ





「あっ れも レバーは入ってるよ 鉄分取らなきゃらちな」





レバーくらいなら大した事無いよ

それに香りは最高だし

丁度腹の虫も良い声で泣き出したしね





「じゃあ 頂きます」





「召し上がれ」





はむっ



ヒィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ‼️‼️‼️





「か・・・辛えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー」





「ありゃ

やっぱり ハバネロ1本ぶち込んらら辛いか

かららには良いと思ったんらけろなああ」





「ヒィーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」