智のカレー | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

BLです 彼らの名を借りた妄想願望の話です
ご理解のある方のみお読みください







ジャーーー ゴロン


ふふふ・・・じゃがいも落としたな


トントントントン


俺が言うのも何だけど

包丁さばき上手くなったじゃん



ガシャン 「ゔきゃっちゃぁ〜〜」




何だ⁉️何だ⁉️ 何が起こった⁉️




「翔きゅん 待っててね 

体に良いカレーちゅくるからね」




おいおい 誤魔化したな




最近  年齢のせいか 夏の暑さが疲れた体に応える

ほんの2年前まで

あの怒涛のコンサートをこなしていたのが嘘みたいに

疲れが疲れを呼び寄せ 

気がついた時には 爆睡しただけでは取れなくなって来た




「もう 40のオッサンだもんなあぁ〜」





つい溢した弱音は 智くんの完璧な鼻歌でかき消され

ほっと胸を撫でる



心配かけちゃダメだ・・あの人を守るって決めたんだから




トントントントントントン

ジャーージャーージャーー



小気味良い音と見事な鼻歌に包まれた俺は

ゆっくりと そして心地良く意識を手放していった










『大野くん ハイ 甘いにんじん』




『わっ❕バカ 知念 智くんはそれ嫌いだっつうの』




『ええー翔くん知らないんですかあ⁉️

大野くんはこの甘いにんじんが大好きなんですよぉ〜

ね 大野くん?』




『うん おいら 大すゅきらよ 

この甘いにんじんしゃん』




そう言って 知念が差し出したにんじんにかぶり付いた




『えっ⁉️ 何で⁉️ いつの間に⁉️』




驚いてアタフタしてる俺を見下ろす知念の後ろから

加藤がニヤニヤしながら加勢して来た



『翔くんって 

意外に大野くんの事何にも知らなかったりして』




『はああっ⁉️ お前 誰に言ってんだっ‼️』






『あ そうそう大野くん また新しい小説持って来たよ

今度のはラブストーリーだから』





『ふんっ 申し訳ないけど 

智くんはラブストーリーは読まないからね』





『ふっ・・本当に翔くんは分かって無いんですねえ

大野くんは活字中毒だから 何でも読むんですよ 

ねえ? 大野くん?』




『はああ? 活字中毒? 智くんが? 

お前こそ知らなすぎだっつうの

この人は セリフ読むのも嫌だから 

録音して覚えてんだよっ・・な 智くん?』




勝ち誇った顔で智くんを見ると

加藤から受け取ったラブストーリーの小説に釘付けになっていた





『ええっ⁉️ ラブストーリーだよ⁉️ 小説だよ⁉️』





『おいら 字 見ないと イライラすゅんらよ』





オイオイオイ いったい何がどうしてこうなったんだ⁉️





『翔くんさあぁ もういい加減

【俺の智】感出すのやめて貰えますぅ?

ほらぁ 一応結婚もした事だし 

あえて 普通を選んだんですよねえ

そんな人に大野くんを任せられないんですよ 俺達は』





『俺たち?』





『そ・・・俺たち・・・な』




知念の〈な〉 が 合図の様に

ゾロゾロと智くん好きを公言している後輩達が出て来て

一斉に俺に攻撃的 かつ 蔑みを含んだ目で見て来た





『は・・はああっ⁉️・・お・・俺は・・』




『俺は・・何ですか?』




『お・・俺は・・お・・お前らなんかより・・

つ・・付き合いが長えし それに・・・』




『それに?』




智くんの全て・・そう 下着で隠してる部分まで知ってる

・・って言葉を前歯のギリギリで止めた




『それに・・何ですか?翔くん』




後ろの方から 

まだデビューもしてないツルツルした肌の奴が

先輩達の隙間から声を上げて来たので

しめたとばかり 俺は反撃した






『はああ? お前さあ 誰にもの言ってんの?

悪いけど 名前も知らねえ奴から

〈翔くん〉なんて言われたくねえっつうの

ったく いったい何個歳上だと思ってんだ ああ?

〈櫻井さん〉だろっ 〈櫻井さん〉』





俺が20以上も離れてる後輩と大人気ないバトルをしてる横で

智くん好きな主要メンバーは キッチンで

なにやら楽しそうに寸胴鍋を覗き込んでは笑っていた





『まあまあまあ 

櫻井も良い大人なんだからさ その辺でやめとけって』




何よりも目立つ事を最優先って態度の後輩に

今にも胸ぐらを掴みそうな俺を

聞き覚えのある声が遮り 後輩の姿をすっぽりと隠した