BLです 彼らの名を借りた妄想話しです
ご理解のある方のみお読みください
学校の選択や入試試験の受け直し
制服の採寸やマンション選びに手間取ったせいで
新学期には間に合わず
2週間遅れの入学で 俺は 転校生になった
まあ 2週間の遅れくらいは 大した事無かったが
関東と関西の溝を埋めるのには
流石の俺も 苦戦中だ
「ちゃう・・ちゃう❓・・ちゃう・・・」
「ん❓・・何だ 翔 犬飼いたいのか❓
あ・・でも ここ ペット禁止だからなあぁ
それに その犬は ちょっと大き過ぎないか❓」
「はあ⁉️ 何言ってんの⁉️ 親父」
「だって 《チャウ チャウ》って
チャウチャウ犬の事だろ❓」
「はあ⁉️ ちげえよ」
「何だ 違うのか・・
俺は てっきり 俺と2人じゃ つまんなくて
犬でも欲しいのかなぁ・・って・・」
「・・・大丈夫 寂しく無いよ・・・それに
お袋に あーだこーだ言われなくて 清々してるよ」
「そ・・・そうか・・なら 良いんだけど・・
まあ・・帰りたくなったら 何時でも帰って良いからな」
「ふっ・・・うん・・分かった・・」
そう言えば
もの心付いた頃から 親父は 週末に来る人だった
お袋の仕事と 俺らの環境維持を最優先に選択した両親は
親父の単身赴任を決めた
だから 俺にとって親父という者は
たまに会うおじさんみたいな存在で
こんなに2人で居る事も 話す事も初めてで
勿論 最初はその環境に戸惑ったが
今は この選択をした自分を褒めてやりたいとさえ思ってる
でなきゃ
親父が こんなにもよく笑う事も 限りなく喋る事も
そして とても 家族思いで優しい事も
知らないまま大人になっていただろう
「で・・学校の方はどうだ❓
友達出来たか❓
あっ・・翔は 俺に似て男前だから
女子にキャーキャー言われてるんだろう❓
あっ・・それとももう 彼女とかいたりして」
「いねえよ 彼女なんか
それに 男前って死語だぜ 恥ずかしいから 外で言うなよな」
「えっ⁉️ 男前って古いのかあ・・
そっかあぁ勉強になるなあぁ
ほら 翔位の若い奴と話すなんて事無いからさあ 父さん
じゃあ 父さん達の会話って 死語のオンパレードかあぁ」
ふっ・・・親父達を俺の学校に閉じ込めると
1時間もしない内に大パニックになるんだろうなあ
いつも折り目正しいおっさん達が慌てふためくのを想像すると
笑いが止まらなくなった
「あははははははははははははははは」
「何だよ 何笑ってんだよ⁉️
おいっ 父さんにも教えろよ」
「あはははははははははははははははははははは」
「ふふふふ」
「ちょお 櫻井 何やねん 急に笑い出して キショイなあ」
「あ・・・悪い 悪い いや ちょっと思い出しちゃって」
「出しちゃって・・って
俺らそんなん言うた事無いわ
やっぱ 東京モンはちゃうなあぁ〜〜
外みだけやのうて 言葉もシュッとしてるもんなあぁ」
中間テストで ダントツだった俺は
色んな意味で選択されていった
それまでは 新しいオモチャに群がってたクラスメートが
学力や俺の立ち居振る舞いを見極め
完全に手放す者 遠巻きに見物する者
そして こいつの様に 俺を受け入れる者・・に
「シュッ・・・って何だよ シュッ・・って
ほんと 関西弁って奥深いなあぁ〜〜」
「せやろ・・せや おまえも 関西弁つこてみいや
絶対 ウケるで
ほんだら 女子達に キャワイイィって言われんで」
「いやあぁ・・
村上の関西弁って勉強になるのかなあぁ
なんか ちょっと違う様な気がするんだよなあぁ」
「はあ⁉️何アホな事言うとんねん
俺は 正真正銘の関西人やぞ
その俺が 直々に教えたるっちゅうてんねんで
ありがたく聞けっちゅうねん」
《ぷっ》
ぷっ⁉️
教室の中には 其処彼処に出来てる塊があるが
その塊は 自分達の会話に夢中で
誰1人として俺らに耳を傾けてはいなかった
でも ただ1人・・・塊に興味を示さ無い彼だけが
固く握り締めた指と 華奢な肩を震わせて
笑っていた
「えっ・・・とおぉ・・・サ・・・いや 大野・・くん⁉️」
「うわあああーーー おおーちゃんがわろてるうぅーーー」
コメント頂いた方から関ジャニのアイデアを頂きました
ありがとうございます