カタチナイモノ 〔出会い編 〕 | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

BLです 彼らの名を借りた妄想話しです
ご理解のある方のみお読みください

ちょっと試しに妄想してみました 如何でしょう






「初めまして 櫻井翔です

前の学校では サッカー部に入ってました

えっとぉ・・

スポーツは 得意では無いですが全般的に好きな方です

それと・・・」





「あはははは・・まあ 最初っから飛ばすと

後がしんどいから 程々で良いよ」





しんどい⁉️・・・ああ・・疲れるって事かな❓

いや・・方言分かんねえぇし




「・・・は・・・い・・・」





「じゃあ そこの空いてる席に着いて」




(いやあぁ〜〜イケメンやん)

(ほんま やっとまともなん来たなあぁ〜〜)

(はああ❓何言うてんねん アホか)

(何か 金持ちそう)

(まあ 俺より落ちるけどな)




聞こえよがしな騒めきに

嬉しいやら 恥ずかしいやら ムカツクやらの感情が

胸の中でせめぎ合い

正直 自分の決断を今更ながら 後悔していた


幼稚舎から 何の疑問も無く小学校 中学校と進み

このまま大学まで友達の顔触れも変わらず

刺激も変化も無く大人になって良いのかな・・

が芽生えた頃

裁判官で 1人各地を転々としてる親父の

『知らない所に行くのは良いもんだよ』に感化され

丁度 高校進級と

親父の何度目かの転勤が重なったのをキッカケに


『俺・・親父と一緒に行ってやるよ』


決して軽々しく放った訳では無かったけど

それからと言うもの

両親兄弟交えての家族会議が夜毎続き

新学期に間に合うかどうかの危うい3月の後半に

バタバタと荷造りし

慣れ親しんだ家と友と別れて 旅立った







「なあ・・東京からって ほんまなん❓」




ほんまなん❓・・・って 何だ⁉️

ほんま・・・本間❓・・いや 俺 櫻井だし

なん❓・・・って何だ⁉️

これが世に言う(京言葉⁉️)

おいでやす おおきに ・・後・・スンマヘン❓

取り敢えず (東京)は 分かるから



「えっ・・・とぉ・・・東京・・だけど・・」





「いやあぁ〜〜(だけど) やってぇ〜〜

やっぱ 東京人は違うなあぁ〜〜 ・・なあ❓」




「ほんま ほんま ちゃう ちゃう

もう 匂いまで 都会の匂いすんもんなあ

見てみぃ〜〜や ニキビも全然無いでぇ〜〜」




まるで 檻の中の猿・・いや 猿なら 馴染みがあるか

じゃあ 鷲❓ ハゲ鷹❓ 最早 エイリアン クラスか⁉️




「こらあぁ〜〜 うるせえぞ そこ 静かにしろ」




(はーい)

(へーい)

(ぷぷぷぷ)




私立では無かった教師に刃向かう風潮に

ドギマギしながら 周りを見回すと

喧騒に見向きもせず 只管ペンを走らせてる奴が居た




「あ・・あの子はサトシ

ちょっと変わってるから 気にしんでええよ」




俺の視線に気付いた隣の茶髪女子が

何故かウインクしながら囁いて来た




「あ・・・うん・・」



とは言ったが

周りの男子とは違う

サラサラで柔らかそうなロングヘアーと

纏う空気が其処だけ違う色合いで

目が離せなかった




「ああ〜〜もぉぉ〜〜 分かった 分かった

サトシぃ〜〜 転校生 やでぇ〜〜」




俺が釘付けになってるのに耐えられなかったのか

茶髪女子が声を張り上げ サトシなる者を振り向かせた




「ふえ❓」











「どうだ❓ 転校初日は」





「ああ・・・まあ・・こんなもんかな・・」





マンションの近くで見つけた

和食のお店は 京都らしく 薄味で 見た目も奥ゆかしく

もう1週間通い詰めてても 一向に飽きず

食事に関しては ホームシックには程遠く

かといって ・・じゃあ

長年連れ添った友達やお袋 兄弟が恋しいかと言えば

そうでも無い



「あ・・・そうそう・・言葉❓・・京言葉っての❓

あれがちょっと分かんなくてさあ」





「あははは・・日本語なのにな 面白いよね ほんと

でも 方言もしきたりも常識も その土地ならではだけど

全て形無いものだから 半年も住めば馴染んで来るよ

それに そう言うものを楽しむ時間も

翔の成長には 良い機会かもな」




「う・・ん・・・そうだね・・」




「ん❓ 何だ何だ⁉️

あ・・ もしかして もう可愛い子でも見つけたか❓」






「ち・・・ちげえわ・・・そんな・・奴・・」





「あはははは 良いねえ 青春だね・・羨ましいなあぁ」




「ば・・・だから そんなんじゃ・・」



「おいおい 顔 赤いぞ」




「ちょ・・・もう 良いって・・・」





その時 何故か俺の脳裏は


サトシの無気力な声と 淡い顔が埋め尽くしていた