カタチナイモノ 《出会い編 》 ③ | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

BLです 彼らの名を借りた妄想話しです
ご理解のある方のみお読みください






「うわあああああーーー おおーちゃんがわろてるうぅーーー」





「えっ⁉️・・うわあっ ほんまやあぁ

大野がわろてるでえぇーーー」




「うわあっ ほんまや 大野がわろてる」





「え・・・えっ⁉️・・・そ・・・んなに⁉️・・・」




俺が 2週間遅れで 東京から 転入した時も

中間テストで学年上位を取った時も

これ程クラスメートを興奮させられなかったというのに

ただ 笑った・・ってだけで

多くのクラスメートが興奮しながら 取り囲み

ちんまりとした姿を完全に隠してしまって

その塊の中から 村上の声だけが

大野くんが其処に居る事を伝えていた




「なあなあなあ オモロイ⁉️ なあ オモロかったん⁉️

なあなあ 教えてぇ〜〜なあぁ〜〜

何処や⁉️ なあ 何処が オモロかったんや⁉️」






・・・す・・ご・・・てか・・これじゃあさあ

俺のお気に入りが 見えねえぇ・・・・・んっ⁉️

・・えっ⁉️・・何だ 今の⁉️

お気に入り⁉️・・・俺の⁉️・・・

いやいやいや・・可笑しい可笑しい

お気に入りって・・彼・・男だっ・・つうの・・

それに・・ それに・・俺も 男・・・だ・・・ぜ・・・

なのに お気に入り・・・って

それも 《俺の》・・・なんて・・・

いやいやいやいや 可笑しい可笑しい・・・って・・




でも

戸惑う気持ちを他所に

俺の視線は 彼を追い続け

その一挙手一投足にゾワゾワした

そんなモヤモヤが期末テストまで続き

散々なテスト結果も

浮き足立った不穏な気持ちを鎮められなかった

こんな 訳の分からない気持ちのまま ひと月も過ごすのか

・・・と 落ち込んでいた時に 事態は動いた






「なあなあ 何処が良い❓ 」





「えっ⁉️」





「えっ・・・と ちゃうやん

えっ⁉️ もしかして 聞いてへんかったん⁉️ 遠足の話し」





「遠足⁉️・・・って・・高校生で・・か⁉️」




「ったく・・自分 ほんま ボーッとし過ぎやで

折角 櫻井を餌に 女子釣ろうと思っとったのに

んな だらしない顔ばっかしとるから

みんな逃げてもうたやんけ」





その頃の俺は 大野くんを見てはニヤけ

そんな自分自身に戸惑い

四六時中 喜怒哀楽に振り回されていた






「あ・・・遠足・・遠足だろ・・うん 遠足ね・・」




「ほんで 自分 何処行きたい❓

折角やったら

櫻井の行きたいとこにしたろうってなってんけど」





「えっ・・・とぉ・・俺は・・別に・・何処でも・・」





「清水寺か❓ 嵐山・・後・・伏見稲荷も ええで」





村上が提案した名所は

東京から持参したガイドブックでチェック済みだ





「ウ〜〜ン・・出来れば コアな所が良いかなあぁ」





「コア⁉️・・こあ⁉️・・・って 何や⁉️」




「ほら 地元の人しか知らない所とか 珍しい物とかさあ」





「コアラは居ねえけろ おまちゅりは どお❓」




えっ⁉️えっ⁉️えーーーーーーっ⁉️

今の大野くん⁉️ 大野くんの声⁉️


笑ってる顔やボーッとしてる顔は収穫済みだけど

無口な上に余りにもボリュームの低い声は

想像の範囲を超えられずにいた




「ちょっ 何や何や⁉️」



俺と大野くんを隔てる人壁を力づくで押しのけた俺は

チョコンと椅子に座って微笑む大野くんを発見した





「あ・・・や・・あ・・」





「何や 今更《やあ》って

ほんま 頭ええのか悪いのか 分からへん奴やなあぁ」





周りの男どもに呆れられる以上に

俺自身が 自分の不甲斐無さに呆れ

そして それ以上に緊張で凍り付いていた

そんな俺を ゆっくりと 大野くんが溶かしていった





「ふへへ・・・おいら 大野智・・

サトシれも大野れも おおちゃんれも 好きに呼んれくれ」





「・・・櫻井・・櫻井翔です よろしくお願いします」





まるで 告白したみたいに 俺は右手を差し出し




「ショウかあぁ・・・じゃあ ショウくん・・らね」




大野くんがその手を握り締めた





「はい‼️ 」






「・・・あ・・何か分からんけど・・

まあ 似た者同士が意気投合したんやから ええんちゃう❓

で・・おおちゃんの言う お祭りって・・

もしかしたら 《祇園祭り》の事か❓」





「うん」





「せやな それええわ 時期的にもぴったりやし

日本三大祭り 櫻井に見してやりたいしな」





「世界三大祭り やろっ⁉️」




「何言うてんねん 京都三大祭りやろっ⁉️」



「アホか 日本に決まってるやろ⁉️」

「京都やっちゅうねん」

「何言うてんねん

あんだけデッカいねんから 世界やろっ⁉️」

「何恥ずい事言うてんねん 幾ら何でも 大袈裟過ぎやろっ」





「ふふふ・・・ね・・・おもちろいらろ⁉️」




「・・・うん・・・だね」




それが

俺と大野くんの初まりだった