笑って 萌えて 楽しんで | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです

2021年を笑って終わりましょう


BLです 山コンビの勝手な妄想話しです
ご理解のある方のみお読みください






「おせち♪おせち♪♪おせちをちゅくろぉ〜〜♪」





「ああ〜〜良い匂い・・これは カレーだね❓」




「ちらうよ おせちらよ」




いやいや

部屋中を埋め尽くすこの香りは

どう考えても カレーだろ⁉️



「おせち♪おせち♪智のおせちぃぃ♪~」



でも

ご陽気に歌う智くんの手元には

歌通り おせちを彩る主役級が並んでいる



「凄え・・何これ⁉️ 超 豪華じゃん」



海老に ホタテ・・アワビに黒豆が

重鎮の如く ひと手間入れられるのを待っていた




「ふふふ・・・凄いれしょ」




でも 何処を見渡しても お重らしき物も

豪華な主役達を受け容れる器も無く

智くんはというと

ひたすら カレーの香り漂う寸胴鍋を混ぜている




「あっ❗️カレーと おせちだ」




「ちらうよ」




「んっ❓」




「カレー の おせちらよ」




「カレー・・・の・・・おせち⁉️・・・ゔっ・・まさか

この豪華な主役達を・・・」




「しょ・・・カレーに入れんの」




「や・・それは 勿体無いよ

そのままで食べた方が・・・ね

・・そうしようよ・・ね・・ね・・ね」




主役級の彼らを カレーに入れるなんて・・・





「一緒れしょ」




「んっ❓」





「ろんなに 凄いやちゅも 小ちゃくて 真っ黒いやちゅも

カレーん中に入ったら みんな一緒

こん中れは みんな一緒・・・カレー味らよ」





「そう・・・だけど・・・」




「めんちゅは凄えから れったい 超 美味いよ」





「美味い・・・か❓・・・なあ・・」




「美味いよ れったい」




俺の不安を他所に

ポンポンと 主役達を寸胴鍋に放り込んでいった





「ああーーーーーーーーー」




「はい れき上がり

これは 明日ね」





「明日⁉️」




「言ったれしょ・・おせちらって・・よいしょっ」



閉じた蓋をポンポンと叩くと

コンロの隅に押しやった




「えっ⁉️えっ⁉️・・食べないの⁉️」



「おせちって 言ったれしょ」




「じゃ・・・じゃあ 今夜は⁉️

今夜は何食べんの⁉️」





「決まってるれしょ 年越し蕎麦らよ」




「よっし」




蕎麦好きが高じて

蕎麦打ち道具をひと通り揃えてはみたものの

得意料理が麦茶の俺には 難易度が 宇宙レベルで

今じゃ 麺棒は防犯用として

ベッド横のサイドテーブルを陣取り

器は智くんのジオラマ置きになっていた





「ああ〜〜良い香りぃぃ〜〜

腹減ったああぁぁ〜〜〜〜」




カレーの残り香と戦いながら

出汁の円やかな香りが

カレーの香りでで呼び起こされた空腹を刺激して来た





「れきたよおぉ〜〜 お箸らして」





「オーケー」




良い香りと湯気に包まれた器を前に

ビールを注ぎ合い 乾杯の為に 掲げた




「今年1年 おちゅかれさまれした

来年は 翔きゅんも とうとう40しゃいらね

色んなものが急に来るたら気をちゅけてね」





「い・・・色んなもの・・・とは⁉️」




「白髪とか

翔きゅん 目良いたら 老眼 早いんじゃね❓

後 オシッコが近くなったり

ちょびっと漏れたり

しゃけも弱くなって すゅぐ 酔っちゃうち

しょれに すゅぐ泣いちゃうたらね」




「ひいぃーーー 怖えぇぇなあぁ 40」




「怖ええけろ しょれも楽ちいよ・・てか

楽ちんだ方がおもちろいち 損れしょ」





「損❓」





「らって

元気に40しゃいを味わえるなんて ラッキーじゃん

しょれに 40しゃいも 41しゃいも

一生に一度しか無いんらもん 楽しまなきゃ勿体無いよ

落ち込むくらいなら 楽ちんだ方が 良いじゃん・・れしょ」





流石俺の智くん・・・器がでけえぇぇ デカ過ぎ

ああ〜〜 たまんねえぇなあぁ〜〜




「んじゃ・・改めて おちゅかれさま」


「お疲れ様でした」



冷えたビールで 熱くなった心を落ち着かせる様に

イッキに体に流し込んだ




「しゃあ 食べよう」




「ああ〜〜美味しそ・・・・お・・お❓

・・ん⁉️・・ あれ⁉️

・・ちょ・・ちょっと・・待って・・」





「らんらよ」





「いや・・・可笑しくないか❓」





「は・・・らりが❓」





「だって・・いち・・にい・・さん・・と いち・・って」




乾杯の感動も冷めやらぬ俺の目に

湯気の晴れた年越し蕎麦が 姿を現した






「一緒らよ」





「何処がっ⁉️ 3と1なんて 幼稚園児でも 分かるよ」




だって

智くんの蕎麦には

大きな海老の天ぷらが3本あるのに対して

俺の蕎麦には 1本しか 乗って無い




「一緒らよ」




「はああーーー⁉️ どう見ても 違うだろっ

1本と3本は 違い過ぎるでしょう」





「一緒らっつうの・・・らって・・

翔きゅんのは 麺が3人前らもん」




「はあああーーー⁉️」




言われてよく見ると

蕎麦の麺が盛り上がり 汁から すっかり 顔を出していて

その麺の上に 大きな海老の天ぷらが 1本

危ういバランスを模索しながら乗っかっていた




「蕎麦・・すゅきれしょ 翔きゅん

おでは海老が すゅき・・らから これれ 一緒

ね 超 バランス良くね❓」




良くねえぇぇーーーーーーーーーわっ‼️





「そりゃ・・

蕎麦好きだけど 海老も 同じくらい 好きだっつうの・・

それに いくら好きでも

蕎麦3人前なんて 食えねえだろっ

そもそも 4本有るんだったらさあ

2本ずつで良いじゃん・・・ねえ・・」




ブツブツと 愚痴を垂れていたら

自分の海老の尻尾を 綺麗な指で 器用に外し

俺の前に突き出した




「ほりゃ・・・あ〜〜〜〜ん」




「えっ⁉️・・・良いの❓」




「食わねえんらったら 良いよ」




「食う食う・・食べます ・・いただきます」




「ふふふ・・ほりゃ・・あ〜〜〜〜ん」




「あ〜〜〜〜ん・・・パク・・・⁉️」




大きな海老の半分を口から突き出し

目尻とほっぺを緩ませていると

いきなり 智くんが

突き出していた海老に かぶりついて来た




「ふがぁ んがあ〜〜んんん〜〜⁉️

ちょっ・・何してんのよぉ」





「らって 翔きゅんが美味しょうに食うから・・

しょれに こで おでの海老ちゃんらじぇ」





海老ちゃん・・・て・・・

ふふふ・・似合うんだよなあぁ〜〜・・ほんと




「ほりゃ 翔きゅん 早く食べないと 鐘鳴っちゃうよ」




「鐘❓・・ああ・・除夜の鐘ね

・・・聞きたいの❓」





「らって 今まれ ちゃんと聞けた事無かったもん」




「そうだね・・じゃあ 今回は 108 全部 聞こう」




「うんっ‼️」







「ふえぇーーー しゃむぅぅぅーーー

翔きゅん 早く早く 鳴っちゃうよおぉ〜〜」




防寒にと ダウンを着てテラスに飛び出した智くんは

一瞬で 悲鳴を上げながら 固まりだした

今年は 稀に見る寒さのせいで 既に 降り始めた雪は

タワマンの最上階を

美しさをかなぐり捨てて 乱舞していた





「ほら・・そんなんじゃ 凍えちゃうでしょ」



大きめの毛布で 2人の体を包み込んだ




「ふふ・・しょちたら翔きゅんが 温めろ」




「ふふふ・・・了解です・・・ジュルッ」



揃いの腕時計を腕ごと並べた俺らは

新しい年に向かって 心と体と声を揃え叫びだした




『 ごー・・よん・・さん・・にい・・いち・・』









どうぞ 良いお年を