花鳥風月舎のくまたみほです♪
安心安全な環境で、自分軸のある心を育てる親子筆文字講座を主催しています。
花や風の魅力を感じるように、
自然のままの子どもたちの魅力を引き出すお手伝いをしています。
前回は、『人生最後の日にガッツポーズをして死ねるたった一つの方法』略して『ラスガツ』を読んだ感想を書いてきました。
吉田松陰の『なんのために生きるのか。』から自分の心を問われた私は、自分の子育てを振り返ってきました。
宿題ができないことで癇癪を起こすようになった長男を見て、やはり自分の子育てに間違ったところがあるのか?
本当に「自己効力感」や「自己肯定感」がつくように育てていたのか?
あまりにもひどい癇癪に、ずっと心に秘めていて認めたくなかった「発達障害」が頭をよぎりました。
発達障害については、教員のころに勉強して知識もあるつもりでした。
長男の様子は、まさにグレーソーン。
過集中(集中しすぎて時間を忘れる。話しかけても聞こえない。)があるし、忘れっぽさはひどい。
大事なことを、全く覚えていないし、うっかりはしょっちゅう。
でも、いざ自分の子どもになったら、認めたくない自分がいました。
なぜ認めたくないのか…それは、苦労するってわかってるからです。
学校現場で、そういった子の特性に対して理解されづらい現状。本当に困っているのに、先生の不勉強によってストレスを抱える様子。下手に親がものを言えばクレーマーだと思われる。
それらを実際に見てきましたし、そういった子の対応ができるからと担任を任されたことも多々ありました。
何より、彼の様子は昔の自分そっくりでした。
つまり、私自身にも発達障害の傾向があるのです。
過集中のおかげで、授業を聞き逃したこと多々有り。(過集中モードって、本当に周りの音が聞こえないんですよ。)
うっかりしているし、ぼんやりしているから「のんびりしてるよね。」と言われることもありました。
それによって誤解されることも多々ありました。
他人としてみてきた子どもたちと、自分の息子とはやはり違います。
自分の子どもが困ったときに、親として彼を助けられるだろうか…という不安がよぎりました。
でも、そうもいっていられません。
認めたくないけどはっきりさせたい…!と思った私は『発達科学ラボ』という、コミュニケーションで発達を進める学びの場に入ることにしました。(それだけせっぱつまっていました)
そこで長男について話を聞いてもらうと、やはり長男はADHD傾向があると言われました。
息子のADHD傾向を知って、「やっぱり…」という想いでしたが、不思議と嫌な感じはしませんでした。
自分の中でもぼんやりと理解していた「脳の発達の成長度合いによって特性が出る」ということが、きちんと理解できたことで、発達障害に対する抵抗が少なくなったからです。
だって、みんな特性があるってことだから。
『発達科学ラボ』で学んだやり方は、発達障害のある子だけに効果があるものではありません。
特別支援学級の先生から「発達障害のある子に伝わる指導は、学級のみんなに優しい指導だよ。」と言われていました。自分のクラスにいたLD傾向や自閉傾向のある子、ADHDと診断された子もいましたが、その子たちに伝わる指導はクラスみんなが居心地がいいものだったな、と思い出しました。これは家庭も同じ。
特性を理解できたからか、その後息子の癇癪は収まっていきました。
今は、宿題に対して泣くことはほぼなくなりました。
「できないかもしれない。」は言いますが、やるまでにひどく抵抗する様子もなくなりました。
みんな特性があって、その良さがもっと伝わるといい。
『みんな違ってみんないい』と思えるためには、まず一人一人が自分のことを認め、自分はできるって思えることが大切。
子どもだけではありません。
大人もそう。
失敗したっていい。
子育ててつまづいたっていいんです。
失敗したらリカバリーすればいい。
次は少しでも良くなるよう、どうしたらいいかを考えたらいい。
頑張ってる自分を認めて、
もっと自分を好きになってもらいたい。
自分はできるって自信をもってもらいたい。
たくさん挑戦と失敗を積み重ねて、人生を楽しんでもらいたい。
そして、人生を自分事としてとらえ、楽しんでほしい。
『何のために生きるのか』に対する私の答えは、
「お母さんと子どもたちが自分を好きになり、自信をもって自分の人生を考える機会を作ることに、自分の人生の時間を使いたい!」
でした。
そのために、自分の今やっている講座をリニューアルしようと思っています。
どのようにリニューアルするのかは、また後日詳しくお伝えしますね。
ここまで考えがでてきたきっかけは、やはり『ラスガツ』のシェア会です。
一人で読んでいては、この考えは出てきませんでした。
どのようなシェア会が行われたのか、次回その様子をお伝えしようと思います♪