花鳥風月舎のくまたみほです♪
安心安全な環境で、自分軸のある心を育てる親子筆文字講座を主催しています。
花や風の魅力を感じるように、
自然のままの子どもたちの魅力を引き出すお手伝いをしています。
先日、いつも朝活でお世話になっている筆文字アーティストの吉川真実さん(まさみん)が主催する
『人生最後の日に ガッツポーズして死ねる たったひとつの生き方』
略して『ラスガツ』という本の感想シェア会がありました。
今日は、その本を読んだ自分の感想を書きたいと思います。
この本は、まさみんが紹介するまで知らなかったのですが、Facebook上でも「すごくいい本だ!!」ということで掲載されていたので、読んでみることにしました。
内容は、幕末に生きた吉田松陰や高杉晋作、野村望東尼、ジョン万次郎、坂本龍馬の生き方を紹介しながら
『あなたは何のために生きますか?』
と、読者の『人生』を考えさせられる本でした。
↑こちらは左から
高杉晋作、吉田松陰、久坂玄瑞の像。
山口県の松蔭記念館もあるそうです。
私は元小学校の先生ですが、社会が苦手です。
(低・中学年しかもっていないからかもしれません)
特に幕末の歴史はややこしい・・・というイメージからか、あまり得意ではありませんでした。
そんな歴史が苦手な私でも、この本はスラスラ読めました。
その理由は、彼らが何をしたかではなく、どんな人間だったかに注目して書かれているからかもしれません。
教科書に書かれているような功績ではなく、日常的にどのような何を考え、どのような行動をしていたか。人間味あふれる存在として、すごく身近に感じながら読み進めることが出来ました。
特に印象に残ったのは、
吉田松陰の『何のために生きるのか』という問い。
日常でこのような問いをすることってほとんどないのではないでしょうか。
今までの人生において、
主婦として過ごし、
子どもの世話をし、
旦那さんに養ってもらい、
時間がないことにいろいろな言い訳をつける。
思い通りにいかないのはきっと誰かのせい。
そんな生活をしていた過去の私には、そのような問いは想像もつきませんでした。
朝活で、自分について深堀りし、ようやっと自分のことだけに集中して考えられるようになってきた私にとっても、この問いはすごく衝撃を受けました。
そしてこの本をきっかけに、改めて自分の人生の持ち時間をどう使うのかを考えてみました。
私は、自分が学校の先生だったこともあり、子どものことを考えるのが一番好きです。
今の子どもたちはすごくかわいいし素直だけど、自己効力感(セルフ・エフィカシー)や自己肯定感(セルフ・エスティーム)が低いことがずっと気になっていました。
『自己効力感は、自身を信じて、実際の行動に移せる力を言います。 一方、自己肯定感とは、自己を尊重し、自身の価値を感じることができ、自身の存在を肯定できる力を言います。 自己肯定感が高い状態だと、「ありのままの自分を受け入れられること」ができるので、失敗したときでも、「今度は頑張ろう。」「失敗してもいいんだ。それでも自分には価値がある。」と考えることができます。
つまり、自己効力感とは「できると自分を信じられる力」であり、自己肯定感とは「できても、できなくても、ありのままの自分を受け入れられる力」となります。この2つには、「できない自分をどうとらえるか」という点に大きな違いがあります。
』
この2つで、私が一番気になっているのは『自己効力感』です。
今の子どもたちは、これが異常に低い。
ですから、チャレンジしようという気力もなく、「やってもどうせできない。」なんて自信のなさを見せる子が多いのです。
挑戦させようにも、本人ができないと思い込んでいるものは先生にもなかなか動かせません。
チャレンジしないから、失敗はしないけど成功体験もありません。
成功体験が無ければ自信はつかないし、「自分はできる」と思えません。
ずっと否定ばかりになってしまいます。
まだまだ人生、楽しいことはいっぱいあるのになんてもったいない!
でも、この話、実は親にも心当たりがあったりして?!
子どもが自己効力感を持てない理由は、本人がそう思いやすい、というのもありますが、周りの環境からの影響もあります。
つまり親です。
親自身が、自分に自信がないこと。
失敗したらどうしよう…と常に思い生活していること。
(公園デビューとか、幼稚園の保護者の関係などで『失敗しないように…』なんてピリピリしていませんか。)
支援センターなどでよく見かける、周りの子どもにちょっかいを出さないように、おもちゃを取らないように、乱暴をしないように、とにかく「失敗しないようについて回る」親の姿。
私はまさにこのタイプでした。
子どもがほかの子のものに触ろうとしたら「取ったらだめだよ~」とやんわり止め、他のおもちゃで気を引く。
他の子と離れて過ごすのは安心だから、常に一定の距離を保つ。
自分の子どもがどこかに行ってしまおうと気にせず、興味も持たずに親同士の話に花を咲かせているほかの親を見て、関係ないのに「子どもをちゃんと見ないなんて!」と勝手に憤る。
失敗してはいけない、と思っている親が、子育てをするときに言葉や行動で伝えてしまっているのは、「失敗してはいけないよ。」ということになる。
それに気づいたのは、長男が小学生になってからでした。
一年生最初の宿題「ひらがな」の書き取りと、計算カードで見事につまづいたのです。
つまづいたことによって、長男はすごく落ち込み、宿題のたびに泣くようになりました。
そして、それは日が進むにつれてだんだんひどくなりました。
私自身も、彼の自己肯定感や自己効力感の低さにを見て衝撃を受けました。
きちんと育てたはずなのに、大事にしてきたはずなのに、
なぜこの子は「できない!」と言って泣くのだろう?!
できるよ~と言っても聞かない息子を見て、自分が伝えてきたことは間違っていたのではないかと不安に思いました。
息子をはじめ、
もっと子供たち自身に自分を好きになってもらいたい。
自分はできるって自信をもってもらいたい。
たくさん挑戦と失敗を積み重ねて、人生を楽しんでもらいたい。
そのために、私はなにをしたらいいのか。
『ラスガツ』を読んで気づき、考えて行動したことを、次回はお伝えしていきたいと思います。