前回の続きです。





手持ちレギュラー時計の当時の定価を調べましたが、ひとつだけ情報がない時計があります。


クリストロンです。



シチズンの時計は、なかなかネットで情報が出てきません。



この時計について分かっているのは、


・1975年製造(裏蓋刻印より)

・クリストロンの初期型(CQマークが斜字)


のみです。



シチズンのホームページで、同社の腕時計ヒストリーを紹介しています。ここで得られるクリストロンの情報は、


・1974年発売開始

・当時の定価は55,000円〜62,000円


なのでこの時計も、50,000円くらいしたと推測しています。




少し時間をかけて調べてみます。













前回の続きです。




手持ちの70年代に製造された時計の、当時の価格を調べました。

今回はクオーツ編です。調べたのはこの2つ。





①タイプII




当時のエントリーモデルです。カタログはこちらの右側。




エントリー機ですが、攻めた価格です。

前回紹介した自動巻きのキングセイコーと同額というのが恐ろしい。



②キングクオーツ



キングを冠するこのモデルも、当時はスーペリア、グランドクオーツに次ぐ、クオーツ3番手でした。


カタログはこちら。



56,000円!高いです。というか強気です。

キングセイコーの2倍!


ちなみにクオーツ最上位のスーペリアは、当時定価18万円でした。



改めて思ったのは、「70年代クオーツは高かった!」ということ。クオーツ黎明期、新しいテクノロジーに対して、価格設定も強気だったことがよく分かります。


そんなオールドクオーツも、今はかなりお手頃に流通しています。猛烈に買いたくなりました。




私のレギュラー時計は、現在12個。

そのうち5個は、70年代に製造された時計です。


今回、それらの時計がいくらで売られていたか、当時のカタログで調べてみました。


第1回は自動巻き編です。私の手持ちはこの2つ。





①キングセイコー



当時のカタログだとこれですね。



同じケースで、革ベルトとブレス仕様があったようです。革ベルトだったとして、26,000円。



②ロードマチックスペシャル。



当時カタログはこちら。



23,000円!ロードマチックにしては高いです。52系というのもあるのでしょう。

ちなみに56系ロードマチックは、15,000円程度でした。



ということで約50年前、3万円弱で、そこそこいい自動巻き時計が買えたってことが分かりました。


次回、クオーツ編に続きます。