デートの日を決めるため、ショートメールで連絡を取り合いました。

9月後半、その日はお天気も良く、残暑は残るけれど爽やかな日だったと記憶しています。

彼と待ち合わせた場所に1台のポルシェ911ターボ。
よく見たら彼でした。
車のドアを開け、どうぞと。
とても紳士な方でした。

車中で様々な会話を聞きました。
ポルシェが大好きで絶対に乗りたいからお仕事頑張ったら凄くなったこと。
犬が大好きなこと。
ゴルフが大好きなこと。
会社を二社経営していること。

あぁ…この方、凄いねって、頑張っているんだねと。
認められたいんだなと直感で感じました。

社長は皆孤独です。

とも言っていました。

あぁ…寂しいんだな。とも感じました。

そんなこんなで話をしながら到着した場所は軽井沢。
アウトレットでした。
フラフラと散歩みたいに歩いていると
「何でも好きな物を買ってあげるよ。」と。

「ここへ連れてきたかったんですか?」と訊ねると
「違います。その前に少し寄ってみました。」と彼。
「特に欲しい物はないので大丈夫です。」と伝え散歩をし、彼が連れて行きたかったその場所へと車に乗り込み向かいました。

その到着した場所は【万平ホテル】でした。
所謂クラッシックホテルです。

「ここに君と来たかったんです。」と彼。

ランチをご馳走したいと。
きちんと予約も入れてくれていました。

テーブルにつくと彼が言いました。
「君はあのようなお店で働いてはいけない。」

いきなり何を言うのかと、黙っていると
「君はいつかここにこうやって人を連れてくる女になるから。」と。

もう訳が分かりませんでした。

「立派になりなさい。」

これが彼の締めくくりでした。

その後はたわいもない会話をし、食事を楽しみましたが、心のどこかであの一瞬で彼に対して尊敬の心を持ち、惚れ始めていたのだと思います。
何の気なしに聞いて、寂しい人と思っていた行きの車中での話も。
帰りの車ではとても尊敬して話を聞いていました。

そしてお別れの時、彼は

「僕には妻も子供たちもいます。しかしながら君にとても惚れてしまい、この気持ちはどうにも出来ないのです。好きなのでまた僕とデートをしてくれませんか?」と。

私は

「奥様やお子様達がいらっしゃるので、心苦しいです。しかし、私も今日1日貴方と過ごしてたくさん尊敬出来る部分がありました。また色々とお話を聞かせてください。」

と答えてしまいました。


本気でお互いに愛し合ってしまった、クズ男とクズ女の最悪の不倫が始まりました。