今回は、活性酸素についてシリーズを書いていきたいと思います。
前回、代謝についての記事を書き、いろんな方から反響をいただきましたが、活性酸素も代謝に負けず劣らず、健康を保つ上でものすごく大事な考え方になってきます。
実は、ガンを含む生活習慣病のうち、90%が活性酸素が何らかの関わりを持っていると言われています。
これ、驚きの事実ですよね。
私自身もビックリしました笑。
では、その活性酸素とは何なのか。
●活性酸素とは
活性酸素は、身体を酸化させる原因物質になっています。
活性酸素によって、体内のたんぱく質が障害を受けたり、脂質が酸化されることにより、細胞膜が傷ついたりします。
これによって身体がサビつき、ボロボロになってしまうのです。
例えるなら、野球の試合をしていて、ピッチャーが投げるボールにオイルを塗って滑るようにしたり、野手のグローブに穴を開けたり、監督に変なサインを送らせて選手に誤った指示を出させたりするような感じです。
これじゃ試合になりませんよね（笑）。
チームがうまく機能しません。
これが体内で起こるようなイメージです。
体の中でいろんな機能を担っているあらゆる細胞を傷つけてしまい、それらが本来の働きを果たせなくなってしまいます。
●活性酸素が与える影響
この活性酸素が原因で生活習慣病も引き起こされていると言われています。
現代の日本に生きている人の3人に2人は生活習慣病で命を落としていますし、その中でもガンがトップで、全死亡原因の1/3を占めています。
ちなみに、ガンが死亡原因の第一位の国というのは、世界を見渡しても日本だけです。
不健康な国の代表というイメージのアメリカでは、ガンの患者は増加していたのですが、1990年以降は減少に転じています。
ハッキリ言って、日本の栄養学は欧米に比べて大きく遅れを取っています。
それは以前のエントリーでも書いたトランス脂肪酸の例をとっても明らかです。
活性酸素に関してもそうで、私が勤めていた病院では、活性酸素を減らすためにファイトニュートリエントを取りましょうなどという記載はどの栄養指導の資料を見ても一行も書いてありませんでした。
しかし、次回のエントリーで詳しく書きますが、現代の生活をしていく上で活性酸素を無視しての健康はあり得ません。
ぜひ皆さんにはこのシリーズを通じて、活性酸素に関して知ってもらうきっかけになればと願っています。
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