前回に引き続き、生活習慣病のお話です。
生活習慣病になるリスクはいろいろあるのですが、その中でも4つが重要だと言いました。
それが1. 肥満、2. 高血圧、3. 脂質異常症(高脂血症)、4. 高血糖です。
そして、これらは1つよりも2つ、2つよりも3つ、という具合に、合わせ持つことで生活習慣病にかかるリスクが二次関数的に増加します。
こちらのデータをご覧ください。
これは心臓の病気、心疾患の発症リスクがどれぐらい増加するかを表しています。
先ほどあげた4つのリスクのうち、1つもない人の発症率を"1"とすると、1つでも持っている人の危険度は5.1倍になります。
そこにもう1つリスクが加わると5.8倍。
さらに3つ以上になるとなんと35.8倍にまで急激に増加するのです。
このように、生活習慣病に発展する人はリスクをいくつも合わせ持っていることが多いのです。
これは学校の不良と同じ理論です。
実際私が中学生の頃も、学校に不良がいたのですが、彼らははバイクを乗り回し、タバコを吸い、万引きをしていました。
ガンガンバイク乗り回すし、万引きやカツアゲやるけど、タバコは吸わない不良って一人もいなかったですね。
それと同じで、生活習慣病になる人は血圧も高くて血中の脂質も高くて血糖も高いような人が多いということです。
そして文字どおり、それらの状態は日々の生活習慣が原因で引き起こされるもの。
よく「きちんと朝ごはんを食べる子供は学校の成績も良い」ということが言われます。
これはもちろん朝ごはんを食べること、そのものの効果もあるでしょう。
しかし、朝ごはんを食べる子供というのは、朝ちゃんと時間通りに起きれる子供です。
ということは夜更かしはしていないでしょうし、きちんと自己管理できる子です。
また、親もきちんと朝ごはんを食べる習慣があるから子供も朝ごはんを食べるようになっているのでしょうし、そういう家庭での教育はきちんとしているように想像できます。
ただ「朝ごはん」の習慣一つとってもこれだけ周りの環境や生活に波及するものなんです。
だから生活習慣を見直す時は、いきなり100点満点の理想を目指すのではなく、取り掛かりやすい、身近な何か一つを変えるだけで生活が大きく変わる可能性があります。
運動不足を感じているのなら、駅のエスカレーターを階段に変えたり、歩数計を買ってみたり、寝る前だけでもストレッチを行うなど、小さなことでも行動を変えると意識が変わります。
習慣を変えるのは最初、とても力がいります。ちょうどロケットが大気圏を突破する時に重力の抵抗にあうように。
しかし、一旦習慣と化してしまえばしめたもの。今度は逆にそうしないことがストレスに感じたり、違和感を感じたりすることになるのです。
若い時は代謝がいいし、体の働きも良い状態なので、ちょっとぐらいの無理はききますが、その習慣を持ったまま歳をとると大変です。
今のうちから少しだけでも自分の生活習慣を見直すクセを持ってみてはいかがでしょうか。
それだけで将来の健康状態が大きく変わることは間違いないと思います。
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