なぜここ50年でこれほどまで糖尿病の人は増えたのか ② | カラダヨロコブログ by リボディプランナーみずと

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さて、前回に引き続き、ここ50年で糖尿病の人が40倍にも増えたことについて。


「食べ過ぎでカロリーの摂り過ぎになったから」というと納得できる気がしますが、実はデータを見ると、日本人の平均摂取カロリー量はここ50年でほぼ変わっていません。


しかし、糖尿病の患者数と同じようにこの50年で激増しているものがいくつかあります。


一つは自動車の保有台数。


うなぎのぼりの勢いで増えており、多くの日本人が移動手段として車を使うようになりました。


これによって減ったもの、それは身体活動量、つまり運動です。


昔は駅にエスカレーターもなかったんです。


それが今でも非常に短い距離でも親切にエスカレーターが設置されている。


お年寄りや体に障害のある方は別として、みんなエスカレーターを利用して階段はガラガラというのはよく目にする光景です。


カロリー摂取量は増えていなくても、体を動かす機会が減ったので太るわけです。


運動不足、そして脂肪が増えることによって代謝が悪くなり、生活習慣病である糖尿病にもつながっていることが考えられます。




もう一つがエネルギー摂取量に占める脂質の割合。これも急激な勢いで増えています。


どういうことか説明しましょう。


私たちは原則的に3つの成分からカロリーを得ています。


それが炭水化物、タンパク質、そして脂質。


この3つのうちどれからカロリーを得ているのかの比率が大きく変化しました。


50年前は脂質からのカロリー摂取の割合は10%以下でした。


それがぐんぐん増えて今では25%超まであがっています。


日本人は昔に比べて大量の油を摂るようになったのです。




また、逆に50年で激減したものもあります。


それがコメの消費量。


日本人は以前に比べると全然コメを食べなくなっています。


1955年当時は国民一人あたり120kg/年食べていたのが、今でもその半分の60kg/年以下にまで落ち込んでいます。


コメは炭水化物なので、我々は炭水化物でエネルギーを摂るかわりに脂質からエネルギーを摂るように変化したと言えます。


そう言えば最近は低炭水化物ダイエットと称してご飯を食べない人が増えていますが、果たしてそれは健康的と言えるのでしょうか。




こうしていろいろなデータをあわせて見ると、日本人のこの50年間、つまり戦後の食生活の変化がいかに劇的かということがご理解いただけるかと思います。


今まで何千年かけて培われてきた日本の食生活がこれだけ短期間に急激に変化すればいろんな弊害が出てくるのは必然な気がします。


日本人に糖尿病が激増しているのは、このあたりの食生活やライフスタイルの変化がいくつも重なった結果だと考えられます。


こうしてみると、ここ数十年の食生活の変化は決して好ましいものではないといえるかもしれません。


やはり私たちはもっと"日本人らしい"食生活をしたほうがいいんじゃないでしょうか。




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