![$カラダヨロコブぶろぐ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121017/23/mizuto-sheep/73/3f/j/t01990300_0199030012242122269.jpg?caw=800)
なぜ日本人の大腸ガンによる死者数は急増したのか。
その原因の一つと考えられているのが、便秘です。
現代の日本人は、年代や性別に関係なく、老若男女で便秘になる人が増えています。
特に女性では密かに便秘に悩んでいる人が多いようです。
これはなぜかというと、女性では、女性ホルモンの影響で水分が余計に吸収されてしまうため、便が固くなってしまい、便秘になってしまうためです。
女性に関して言えばそういった原因があるのですが、日本人全体に対して言えることがあります。
それが食生活の変化です。
日本人はこれまで長い間、実に1000年以上もの間、米や野菜を中心にした食生活を営んできました。
そんな日本人の食生活はここ50年で劇的な変化を遂げました。
その一つが肉食をするようになったことです。
日本人は消化に時間のかかる米や野菜類をメインにした食事をしてきたので、それに適応するために、腸が長くなっていると言われています。
一方、昔から肉食をしてきた欧米人はそれに合わせて腸も日本人に比べて短くなっています。
肉食をすると、食物繊維の摂取量が減ってしまうので、便が腸の中に停留しやすくなります。
また、肉食をすると腸の中の悪玉腸内細菌(ウェルシュ菌など)が増え、そうした細菌が作り出した生産物が腸から吸収されると様々な病気の原因になるということがわかっています。
実際、国立がん研究センターは2011年、「肉を多く食べる人は大腸ガンのリスクが高まる」という研究結果を発表しています。
ちなみに、肉をたくさん食べるとおならや便が臭くなるのは、この悪玉細菌が作り出した生産物の臭いが原因です。
日本人は草食に適した腸を持っているにもかかわらず、今まで1000年以上に渡って培ってきた食文化を急激に変化させて肉食を始めたため、便秘が引き起こされているというわけです。
そしてこの便秘が大腸ガンの原因になっているのではないかと言われています。
さて、ではその便秘を改善・防止するにはどうすればいいのか。
次回、腸編最終回は私たちの大事な腸をケアする方法について書きたいと思いますので、乞うご期待!
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