螺鈿三段箱の修理⑦ 錆固め・・・ | 装飾工房『瑞緒 mizuo』よかよかブログ

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螺鈿細工、漆芸品、装飾品、工芸品を制作する福岡の工房。
日々の作業の様子、体験談などをご紹介します。

螺鈿三段箱の傷などは全て錆(漆パテ)で埋まり、
生漆で固める作業をいよいよ始めます。

箱が複雑な構造ですので、
何回かに分けて乾燥しながら固め作業を行って行きます。

まずは底面や小口の固めから。。。
螺鈿で加飾された面とは違い、
この部分は黒漆+生漆などで上塗りしますので、
今回の工程でしっかりと生漆を吸わせます。

底面の固め作業の様子


小口の固め作業の様子


固め作業の仕方は色々とありますが、
今回は大きな面もあるので、ヘラを使用しました。

錆付けの時と同様、今回も角度、押さえつける強さなど
ヘラ使いのポイントは幾つもありますが、
私も未だに発展途上のテクニックで、
ともかく修行が必要です!(^^;

つづく。。。