傷直しに全力を傾注している螺鈿三段箱。。。
錆付けによる傷補修が、いよいよ終盤に入って参りました。
生漆(摺り漆)による塗面強化に入りたいところですが、
早まる心を抑えて、地道に忍耐強く傷埋めを進めています。
しかし、一部の螺鈿は浮きが目立つため、
膠等による特殊な螺鈿貼付けがなされている本箱は
全面的には摺り漆による塗面強化には入れず、
螺鈿の補修、再接着を先に終わらせなければならない箇所があることも
頭に入れておく必要があります。。。
一昨日に2度目の錆付けをした底面。
昨日の午後は、3回目の錆付け(補修の最後)に向け
この底面研ぎをしておりました。
丁寧にペーパーで水研ぎです。。。
一番下の底面は、こんなところでしょう。
もう面自体の傷は全て埋まりましたので、
最後は角っこの再補修かな~。
問題は二段目、一段目の箱の底。
箱が解体出来ていれば何かとやりやすいのですが、、、
段違いの箱の下に隠れている面の研ぎは、
果たしてどうしようか!?っと(^^;
そこで思いつきました~!
いつぞや別件でやったことがある裏ワザの応用編~
ペーパーの一方に両面テープ、、、の「ヘラ研ぎ」です!!
両面テープの上にヘラの先っちょ乗せて、、、
研ぎ研ぎ、、、けっこう奥の方まで研ぎOK!(^^)/
そして、フキフキも、、、(^.^)
こちら刻苧(こくそ)で埋めた穴の部分も
一旦表面を削って少し深くしておきましょう。
こんな感じでにしといて、
次なる最終錆付けへと進みます。
つづく。。。