toward one's stasion 水彩画 八つ切り弱サイズ 画用紙
渡邉裕美作 (C) Hiromi Watanabe All right reserved.
「toward one's stasion」
深夜の帰り道
ふと線路を見やるとそこには
いくつもの常夜灯が立っている
静かに 静かにそれらは
家路を急ぐ私たちを見守っている
深夜の帰り道
電車を降りるとそこには
終電を告げる時計が立って
家路を急ぐ私たちを見つめてくれている
toward one's stasion
家路へ。
帰りきた人々を優しく迎える駅には
toward one's stasion
家路へ。
一日の役目を終えた列車たちが
そっと我が身を横たえて眠りに着こうとしている
toward one's stasion
toward one's stasion
それでも人々を見守る灯りたちは
今夜も眠らずに輝き続け
私たちの足元を照らすのだろう
いつまでも変わらぬ時をつむぎながら
ゆっくりと眠りにつく列車たちを
toward one's stasion
常夜灯たちは優しく見守り続けるのだろう
永遠に…
希望と言う朝が明けるまで…
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