○10月28日 記事を作成。
芸術の秋。12月にかけて舞台3本への出演を控え、準備が進行中です。第1弾は、2022年10月28日〜11月6日。東中野のアトリエ ”芝居砦 満天星”にて。
舞台『 酒乱お雪 』に出演します!
↓ チケットのお申込は ↓
プレイガイド「Confetti カンフェティ」
☞ https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=68830&
☞ 0120-240-540
日程や会場、券売に関する解説は
下記ページに書きました、ご参照ください↓
下記、おすすめポイントを、
写真付でたっぷり紹介してゆきます!
(時間ができ次第、随時更新予定)
✔️ 〈あらすじ〉1964年・来るオリンピックに沸く 東京は上野の街。就職列車で上京し建設会社で働く純朴青年 オリオは、”望郷の片道切符”をポケットに忍ばせ、”故郷からの呼び声”に心を寄せる日々を過ごしていた。そんな彼の下宿に転がり込んでくるのが、酒瓶抱えた破天荒なストリッパー お雪。事情アリの彼女と杯を交わした一夜をキッカケに始まる、数奇な時代錯誤のものがたり。
✔️ 〈脚本〉は、プロデューサーが見出した福島出身の超新星・矢内有紗による戯曲賞受賞作。主人公2人のロマンスを軸に、東北から東京に就職し 栄光の時代を支えた者たちの生き様と心の葛藤を、詩情的な言葉・ユーモアと皮肉・数々のレトロ歌謡・多彩な踊りで描いた、見どころ盛り沢山の芝居。主題歌は往年の流行歌 ”あゝ上野駅”。
✔️ 〈演出〉は、1987年旗揚げの劇団"新宿梁山泊"主宰の、金守珍(キムスジン)さん。唐十郎と蜷川幸雄の両雄を師に、テント小屋でエネルギッシュかつファンタジックに展開される”アングラ芝居”を継承。近年は、宮沢りえ/森田剛さん主演作などが話題に。
✔️ 〈劇場〉は、東中野の "芝居砦 満点星"。1964年に建ったレトロなマンションの地下深くにある、穴ぐら風の不思議空間。稽古と小規模公演の実験を重ねてきた、創作アトリエです。熱量と臨場感を至近距離からお楽しみいただける、独特の没入体験をお楽しみください。
✔️ 〈登場人物〉演説の長い社長・人情派オカマ、宮沢賢治を愛する陰気な女、女形のプレイボーイ、屈強な刑務所看守、セクシーな新宿の女医、かわいいのが仕事の上野公園の鳩たちetc 個性豊かなキャラクター達が 全員野球でお届け!
✔️ 〈役どころ〉生井は、<東北出身の心を病んだ女役> でコメディエンヌぶりを追求!…の予定でしたが、本番2週間前にして、<クール(でセクシー)な医師役> にチェンジ! キャラ作りと長台詞と、格闘中です。
✔️ 〈抱負とか〉熱くて幻想的な”アングラ(アンダーグラウンド)芝居”というジャンルに初挑戦!夢が叶いました。宮城と岩手を取材旅行したり、脚本の大改訂のプロセスに参加するなど、6月から準備を重ねてきました。メンバー全員が超スゴイ熱量で作っている刺激的な座組。たぶん傑作になりそうな見込だから、是非とも観に来てください!
みどころを解説!
●アングラ舞台に初挑戦です
生井初となる、憧れのアングラ(アンダーグラウンド演劇)というジャンルの舞台に出演します。
アングラとは、1960年代のカウンターカルチャーの時代に、新宿あたりで沸き起こったスタイル。明治期に外国から輸入したお行儀のよい演劇を打ち壊す、現実離れしたエネルギーとファンタジー性に満ち溢れているのが特徴かなと思います。作演出家でいうと、寺山修司さんや唐十郎さんなどが有名。
このアングラ演劇に初挑戦する抱負としては、できる表現の世界を広げること。心と動きと言葉をもっともっと繋げること。痺れるような演技・作品にしたい。
アングラ劇って、こんな感じ↓
来月出演予定の“Project Nyx”主宰 金守珍さん演出の舞台を 下北沢で拝見! 今夏の演目は寺山修司作『#青ひげ公の城』。奇術や踊りなど特盛2時間! 前列から役者さんを堪能! 特に音楽デュオ黒色すみれさんの声と身体の連動感、女形ののぐち和美さんの響き渡る重厚な声と存在感に心奪われた。真似したい。 pic.twitter.com/kZr9bvx1Pu
— 生井みづき 講談ウクレレ女優 (@mizukichen) September 17, 2022
● 初夏から準備してきました
〜戯曲賞受賞の脚本が目玉〜
本作は、脚本が目玉!
プロデューサーの水嶋カンナさんが目をかけた、期待の新星作家、現在23才の矢内有紗ちゃんが弱冠19歳のとき「北海道戯曲賞」を受賞した作品を、本邦初上演します。
平成生まれが、昭和の世界に思いを馳せて書いた、THE・アングラな、ファンタジー作!
脚本を上演に適した形にすべく、
7月10日からの1週間、第1期の稽古を開始しました。
脚本家・プロデューサー・キャスト最年長の石井愃一さんを中心に、読み合わせ。約70000字あった初稿を、大幅改定しました!
下記から、
2018年「北海道戯曲賞」優秀賞を受賞時の
脚本(初稿) や 選評 を読むことができます!
♦︎脚本PDF
第5回・2018年度 受賞作品集 https://haf.jp/pdf/archive/h30_sakuhin.pdf
♦︎選評
( 第5回・2018年度 の欄をクリック )
北海道戯曲賞は、次代を担う劇作家や優れた作品を発掘する賞で、当時の審査員は、KAKUTAの桑原裕子さん、札幌座の斎藤歩さん、MONOの土田英生さん、阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史さん、五反田団の前田司郎さん。
当時19歳だった有紗ちゃん(ペンネーム:伸 由樹生)が、アングラへの愛や、出身地の東北への愛を込めて、様々なモチーフが埋め込まれた作品。
圧倒的な熱量が評価されての受賞でした。
●東北に、役作りの旅に行ってきました
1960年代の東京。日本の経済発展を支えた東北出身者達の悲喜交交の生き様と望郷の想いを活写する、ロマンチックでダイナミックな作品です。私が演じるのは、三陸沖から上京するも新宿で心を病める女・青野杜子役。9月、役作りのため東北を初訪問しました。
( ※この後10月10日に一部配役が変更に!「青野杜子」ではなく、「主治医」役を演じることにになりました!)
まずは宮城県から。三陸の南端の石巻・女川で復興した街並と原発とを見て回り、広大な田園を横切りながら、登米で明治時代からの建物群へ時間旅行。岩手県に入ると、花巻で宮沢賢治の世界を体験し、宮古では海鮮と透き通る景勝へ自転車を漕ぎ、三陸鉄道で山海の入り乱れる各駅を車窓旅。三陸の北端・青森県八戸にほど近い久慈に上陸。中継地の盛岡では、東京の新宿出身だという酒場の女主人に出逢って取材も出来ました。
旅の最後は、『酒乱お雪』が描く”北の玄関口”上野駅へ。岩手出身の石川啄木の歌碑を詣でました。「ふるさとの 訛りなつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく」—— 上野は、親元を離れた東北の”金の卵”たちが降り立つ始まりの場所で、辛い時には立ち戻る故郷に最も近い場所。”心の駅”でした。
事前に知識は得ていたものの、やはり習うより慣れろ、ですね! 現地の風土・文化・人々に直に触れた時間は、私の脳回路を書き換え、役にDNAを与え細胞を生み、血を通わせてくれた気がします。啄木が活字に遺した”郷愁”が立体となり、切実な自分事として染み入るように… う〜む。良い芝居ができそう!
●地下の穴ぐら風の劇場で上演します
演出家自らセルフビルドした、
稽古場兼 劇場アトリエ。
扉をあけると
過去数十年間のアングラ演劇のポスターが貼ってあり
時空を遡りながら、劇場内へ・・・
劇場の中は、穴ぐらみたい!
演者と観客の距離がとても近く、
独特の没入体験が可能です
椅子のあるロビーでゆっくりお待ちいただけます。
受付開始は45分前。
開場は20分前からです。
出典: 住宅建築「役者の棲み家」篇 https://shikanoyasushi.com/galleryB/ryozanpaku/manten/index.html
入口はこんな感じ。
1963年に建ったたレトロなマンションです。
坂道に建っているため入口がわかりにくいのですが、、
写真の自転車置場の奥の階段からご入場ください!
いちばん地下まで潜ると、会場です。
劇中写真・稽古写真を紹介!
● 昭和レトロな世界観!
(詳しくは追記予定)
● 純愛!
福島から集団就職してきた純朴青年オリオと
浅草の破天荒な酒豪ストリッパーお雪の
凸凹カップルの、身を焦がすような恋・・・
うまくいけ!うまくいけ!とつい見守ってしまう
(もうちょっと追記できたらする)
● 酒!酒!酒!!!
酒豪のヒロインお雪を中心に、
さまざまな銘柄の酒と、
はじめての酒、たのしい酒、やけ酒、哀しい酒、サシ飲み、宴会、などなど
お酒にまつわるシーンがたくさーーーん登場
感激のあとは、呑みたくなる芝居。
(詳しくは追記予定)
● 多彩なダンスと歌のシーン!
バレエダンサーだったヒロインお雪役の藤田玲ちゃん、
大衆演劇や忍者村などでご活躍中の
日舞(大衆演劇)、ラテン、コミカルなどなど
美しく楽しいダンスの数々。
● アングラならではの個性的キャラ!
やたら笑いとる江戸っ子のオカマ、
新宿からやってきた頭のいかれた男、
浅草の女たらしな役者、
謎のクールでセクシーな女医、
花巻からやってきた不幸そうな女
話のながい函館出身の社長
など
主人公オリオの住むボロアパートには、
色んな人が入れ替わり立ち替わりやってくる。
生井は女医をやる。