Voyage解説“Voyage” | 美月 オフィシャルブログ「STAY REAL」Powered by Ameba

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インタビューなどでも意味合いは語らせて頂いたけれど。

もっと深いところを。
この前の記事でも想い的なところは綴らせてもらったけれど。

ツアーも控えているので音的な話を少しできたらと。


活動休止が決まってから。
取り掛からせて頂いたVoyage。
最初サビのメロディーが決まってバックのニュアンスが決まった後に。

この曲をいざなうイントロ。
ピアノのフレージングがまず決まった。
光が射すイメージで。
最初今のフレージングの1オクターブ下で鍵盤を弾いたんだけど。
ど頭の三音に心に刺さるようなピアノが欲しかったので今のオクターブにあげました。
光が突き刺すイメージで。
そこに柔らかさにトレモロをかけたアルペジオ。
トレモロの音の波も実はだんだん速くなってるのもこだわりだったり。

そして
0:22あたりの全楽器が入るインパクト。
テンションコードで広がりを。
この3弦楽器のアンサンブルは気にいってます。

メッセージが全ての曲。
あくまでそれが映えるBGMのような感覚でした。

ドラムはね、
ほんとなにより強弱を彼は心がけていたから。
強く強く感情を乗せるところと。
儚く切なさを表現する場所と。
スネアロールのニュアンスはほんとこだわってた。
なによりも歌の邪魔にならないを心がけていたからそこをずっとエンジニアさんと調整してる姿は、言葉を大切にしてくれてる意思が伝わってきて嬉しかったです。
1:33からのリズムワークが個人的に好きです。
繊細さが心に残る。

ベースは。
支えてくれる感じ。
この曲のベースラインの綺麗さはやっぱりすごいなぁと。
もちろんデモではこんなニュアンスでっていう程度ではベースを弾いたけれども。
それよりは遥かによいです。
1.33からのベースラインは流石です。
流れるようなラインがメロディー引き立てていてね。
ストーリー性を出してる。


ギターは、ほんと今回はアンサンブル的な絡みが本当に多彩。
サビも2つが重なって聞こえる空気感ってのがこだわった。
頭のサビ後の間奏は哀愁さにギターハモりが混ざった新境地。
絶妙なラインが素晴らしい。

1:33からのギターの絡みとベースラインとドラムフレーズはほんと今回のいちばんバンドの素晴らしさが詰まったとこかなって思ってます。
ここの楽曲の雰囲気単体の何かというより本当に混ざりを聴いてほしいというバンド感があふれた作品です。
5つで1つというニュアンス。

ピアノも雰囲気打ち込んでそこから。
亜季くんに意図と雰囲気を伝えてお任せした。
落としサビとかも哀を敢えて感じれる雰囲気になった。
それはSadieの核だから。
アウトロもバンドがフェイドアウトと同時にピアノと歌がフェイドインするのも絶妙な哀。
でも終わりではなく続くという意味で放り投げたピアノのニュアンスもベストすぎる。


最後に全ては歌詞と歌。
これを伝えるためのバックサウンドです。
伝えるために若干、置きに行く感じの歌の意図もわかってもらえれば。

Aメロのニュアンスはほんと摑んで離さないものがあります。
どこで抜いてどこで声を張るのか。
歌詞と重ねて歌い分けていたのを知ってるからそんな辺りも聴いてみて欲しい。

何よりラストのla la laと続くところ。
ライブではぜひ一緒に声を重ねて欲しい。
いつか未来が重なるように。
想いを込めて一緒に歌ってほしい。
そんな想いで込めたla la laなんです。

みんなと歌って初めてVoyageは完成する。
ライブで完成する楽曲です。



あくまで個人的見解。
小難しいこといっても。
みんなが感じてくれたものが答えです。
想うように心重ねて聴いてもらえたら幸いです。

これは哀しませるだけの曲じゃなくて。
感謝と誓いと戦いの歌です。
何度も何度も眼で聴いてくれたらいいなと思います。