花組「アルカンシェル」東京宝塚劇場千秋楽
2024年5月26日
キングプロテア☆花言葉は「王者の風格」
産経新聞よりお借りしました。
26日ついにアルカンシェル千秋楽で花組トップコンビの幕も下りた。
寂しくもあったが柚香さんがとても楽しそうで幸せそうで最後まで笑顔だったから、
私も吹っ切る事が出来た。
柚香光さん、星風まどかさん、お二人のことは下級生時代から拝見していたが、
まさか最後にコンビを組む運命だったとは夢にも思いませんでした。
まどかさんはあまり好きなタイプではないけど、顔も見たくない程嫌いな訳じゃない。
花組に迎え柚香さんはまどかさんを相手役として尊重し、慈しんでいたように思えた。
結構息も合っていたし、ダンス場面は秀逸だった。
お芝居としては私はまどかさんのあの台詞回しが苦手だったけど、
アルカンシェルでは大人の演技で変なベタベタした言い回しでなかった事で好感がもてた。
トップコンビとしては上手くいっていたし、お似合いでもあったので、
まあいいか・・・と納得させていたからこそ、今までイヤな気持ちはせず観ることが出来た。
やはりトップコンビの息が合うと言うのは、観る側にしてもとても大事だと思う。
現星組トップコンビにはそれがありそうで、なぜかそれを見いだすことが出来ないのが不思議で残念だが、
これからどこの組でベストコンビを観ることが出来ると言うのだろう?
花組次期トップコンビは(もう次期は取ってトップと呼んでいいの?)
一応仲は良さそうで合っているのかも?
でも私には永久輝せあさんの魅力がイマイチ摑めない為、今後花組はどうなるのだろう、
と余計な心配をしてしまう。
私の中の大好きな花組は大浦みずきさん時代の流れを汲む事が大前提だったので、今まで
中々意に沿った体制ではなかったが、柚香光さんがやっと軌道修正してくれたと思っていたので、
また明日海さん時代に逆戻りするようで、永久輝さんも嫌いではないが・・・
永久輝さんもいつかトップになる人だと思っていたのでトップになるのは厭わない。
明日海さんも永久輝さんも花組以外のトップであったなら、私的には全然問題は無かった。
私の一方的思いなので、またいつか私好みに軌道修正出来る日が来るとは思えないが、
劇団はなぜか組の色を消したがっているとしか思えず、組に合うかどうかより誰を今トップにするか、
それだけしか考えていないみたいで、劇団の進んで行こうとしている道は霧の中だ。
ベルばら4強と呼ばれたかつての黄金時代の組は明確に組カラーがあった。
それぞれ組が個性がありそれ故各組を観る楽しみもあり、飽くことは無かった。
この組ならではの作品が明確にあった。
今はこれなら誰がやってもいいような作品ばかりだし、個性がなくなった。
柴田作品ばかり再演されるのは、芝居の骨格がしっかりと描かれているため、
それに当てはまればより素敵な作品に甦る事が出来るからだと思う。
だがそれすらも、なぜこの組で?と思う事もあるから、作品が良ければ誰がやっても良い訳では無いと思う・・・
柴田作品の名作がただの作品に成り下がってしまうのは忍びない。
折角の作品をなぜ大事にしない
「風と共に去りぬ」もかつては大作として華々しく打ち上げた作品なのに、いまや全ツー作品になってしまった。
全ツーを貶める訳ではないが、全ツーに持って行くのに相応しい作品が別にあると思う、
結局客入の為知名度にすがってしまうのか
これから柚香光のような「ザ・タカラヅカ男役」と言える、煌めくスターが再び出てくるだろうか。
私にとっては霧の中で道を探すより見つけるのは難しい。
最後に柚香光さんへ
今まで私のタカラヅカファン時代を彩ってくださってありがとうございました。
仮面のロマネスクより(私の今の気持ち)
~あなたがいたから 恋しくて
あなたがいたから 生きていられた~