ミュージカルHOPE
演出
Lupina Oh
音楽監督
福井小百合
出演
水夏希/
加藤将(Wキャスト)・秋沢健太朗(Wキャスト)/
百名ヒロキ・井上花菜・池田有希子/
宮原浩暢(LE VELVETS)
荒木啓佑・白山博基・りんたろう・和田裕太
Swing:横山達夫・橘未佐子・丸山真矢 ほか
会場:I’M A SHOW (東京都)
公式より~
カフカの遺稿をめぐる実話をモチーフにした法廷劇であり、現代文学の巨匠「ヨーゼフ・クライン」の原稿をめぐる裁判シーンから、物語は始まります。
主人公のHOPEと、もう一人の主人公で原稿の擬人化である「K」
(クラインの頭文字/埃を被った原稿)、
クラインの才能を守ろうとするベルト、
そして HOPEの母でありベルトの恋人マリー、
若い頃のHOPE、戦争を逃れてきた難民カデル、
そして男性アンサンブル4名で繰り広げられる物語です。
過去のHOPEと現在のHOPEが交錯しながら、HOPEの数奇な運命が語られていきます。
ずっとHOPEのそばにいた「K」。
モノへの執着や、そのものの価値、贈り物の定義、所有権の有無、
物が溢れているこの時代だからこそこの命題に取り組んだ本作品を韓国初演より演出をし、
2020年韓国ミュージカルアワーズで本作品で演出賞も受賞している
オ・ルピナによるオリジナル版の演出がいよいよ日本で登場します。
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3月末観劇
会場のI’MA SHOWは入口がわからず、今回もウロウロしてしまった。
当初HOPEは涼風真世さんの予定だったが体調不良の為、
急遽水夏希さんの代役となった。
もしこれが初めから水さんの主演で決まっていたとしたら、
多分観に行かなかったと思う。
涼風さんの代役と聞いた時は、
「なんて恐れ多くも、引き受けられた水さん度胸ある」
と、思ってしまった。
ミュージカル作品の涼風さんと言えば、その美声で素晴しい歌を聴かせてくれる人だ。
水さんは最近こそ歌も安心して聴けるようになったけど、
涼風さんのレベルとは遠いと思っていたので(すみません)
私の周りの人も同様にこの話を聞いた時、皆一様に私と同じ反応をした。(笑)
だからどんな作品なのだろうと、あの涼風さんが選んだ作品だから
興味を持って観に行くことにした。
歌に関して心配する事はあまりなかった。
HOPEは最初から最後まで老婆のままだったので、
そのまま老婆の台詞を言い歌を歌うから、そんなに素晴しい歌声でなくても良かった。(えっ?)
年齢的にも老婆の役を観てもショックも無かったし、
水さんの声は結構高音で鼻にかかっている点が私の苦手な所としているので、
おばあさんの声は少しトーンも落していて、なんとか私の許容範囲に近づいていた。
宝塚時代から水さんの声が苦手なのに、どうしてファンでいられるのかと
よく言われたが、100%好きな部分ばかりじゃなくても、マイナスがあっても
それを上回るプラスがあれば良かった。
声は今も変わらず毎回観る度「ウッ!・・・」と思ってしまうけど、
なんとか自分の中で折り合いを付け観るようにしている。ゴメンナサイ
内容は1回観た限りでは結末が良くわかりにくかった。
ほぼ裁判劇の展開で進んでいくので、
全員が結構出ずっぱりで、二時間ノンストップ上演。
無知識で初見だったので、擬人化されている本の事は最初人間だと思って見ていた。
しばらく後で本であることを知った。
もう一度内容が分かった上で改めて見直してみたい作品だった。
二度三度と見るたびに理解度も増し、深まって行く内容、想いが違って見えるような気がする。
かなり体力勝負、心理的にも代役というハンデもあるキツいだろうな。
千秋楽しか観れなかったけど、楽のご挨拶では胸がいっぱいになった。
お疲れ様でした。
いつかこの韓国バージョンも観てみたいと思った。