過日、立憲民主党本部へ拉致被害者救出運動を行う有志が、有田芳生参議院議員の個人に対する暴言ともとれるツイッター投稿に関する質問および立憲民主党自体の拉致への取組について質問したところ回答できないという返事がきましたので、地方の立憲民主党を訪ねてみることにした文面です。

 

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立憲民主党 山口3区総支部 御中

 はじめまして 私は宇部市在住、渡邊裕一と申します。

 微力ながら北朝鮮に拉致された被害者の救出運動に参加しております。

 民主党政権時の松原拉致担当大臣が政府認定の可否を検討されたといわれる特定失踪者 藤田進さんの実弟、藤田隆司さんに対し御党所属の有田芳生議員がツイッターにて

《藤田隆司さんは拉致問題の特定失踪者会副会長(正しくは特定失踪者家族会副会長)です。私は藤田さんのお兄さんについて質問主意書を出したこともありますが、いまや敵対勢力の扱いです。あえて言いましょう。「恩を仇で返すな」。》

 という内容を公開しました。因みに藤田隆司さんは有田議員へ質問主意書提出依頼はしていませんし、国会議員が一般人に「恩」を着せることなど本来、あるべき行為ではありません。

 このことから、御党へ所属議員のこのような配信に対する見解および立憲民主党としての拉致問題に対する取り組みを質問させていただいたところ全く反応がなかったことから再度、10月2日に質問状を本部事務局に手渡ししたところ、10月7日に総務局長より「有田議員の個別なことなので質問状には回答できない」という電話が提出者にあったと聞きました。

しかし提出した質問については有田氏関連以外にも立憲民主党への質問がございます。これらを含め「回答できない」ということならば、立憲民主党の拉致解決に対する姿勢は極めて希薄なものだと判断せざるを得ません。

 つきましては地方の立憲民主党組織に本部対応のあり方を知っていただくためにこの文面を広げていく考えでおります。

 本来、拉致問題は国が一丸となって取り組むべきことですが、かつて社会党、土井委員長が金正日総書記が拉致を認めるまで「拉致はでっち上げ」と主張し足並みを乱れさせた経緯がありましたが、御党の姿勢によってはそのことを思い起こす人も出て来るものと思います。

 そのような国の不一致が生じないためにも皆さんの拉致に対する認識を深めていただくよう願う次第でございます。

本状差出人氏名 渡邊裕一

住所   提出書面は住所記入

連絡先  提出書面は電話番号記入

以下、質問状抜粋>>>

【質問1】

有田議員の一連の藤田隆司さんに対するTweetに対して、どのような対応をしているのか。

【質問2】

今後有田議員が拉致被害者家族に同様の恩を求める発言を繰り返した場合、党としてどのような処遇を行うか。

【質問3】

立憲民主党本部として有田議員の一連の拉致問題の政治的活動に対して、どのように評価しているのか。

【質問4】

立憲民主党は拉致問題解決に向けて、今後の政府に対してどのような政策提案を行うか。

【質問5】

立憲民主党として政府未認定の拉致被害者(特定失踪者)の認定に向けて具体的にどのような活動をしているのか、また今後どのような動きを行う予定であるか。

【質問6】

立憲民主党は北朝鮮との国交正常化について、どのような政策で行動していくか。

【質問7】

立憲民主党は来るべき衆議院議員総選挙に向けて、拉致問題・特定失踪者問題についてどのような公約で選挙戦に臨むのか。

【質問8】

本年9月25日の有田議員のTweetに特定失踪者山本美保さん(昭和59年 山梨県甲府市で失踪 )について、以下のように既に死亡しているかのTweetを上げています。

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山本美保さんのケース。いちど拉致特で質問する予定でした。拉致対幹部、警察庁幹部から歯形、腰骨の位置など詳細にご本人だと説明があったので、取りやめた経緯があります。------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

しかしながら、山本さんの遺骨の形状・着衣のサイズは本人と大きく異なり、さらにDNA結果が出たのは平成16年というかなり年月が経過している点から、関係者の間でがDNAが偽装した可能性も強く指摘されています。

立憲民主党として、山本美保さんのDNA偽装についてどのような見解を持ってるか。

【質問9】

立憲民主党代表枝野幸男様個人として拉致問題についてどのように考えているか。

尚、本件の回答については令和2年10月19日までに文書で回答するよう求めます。

 10月14日「北朝鮮工作員の背乗りについて」と題し、特定失踪者問題調査会 荒木代表によるショートメッセージが配信されました。

 背乗りとは、工作員が実在人物に成りすますこと。英語ではlegalization(リーガリーゼーション=身分を合法化する)と表現され、ソ連のKGBがよく使った手法といわれます。

 

 北朝鮮による工作活動で具体的な例として昭和55年、大阪在住で政府認定拉致被害者の原敕晁さん(当時43歳)を騙し、宮崎県青島海岸へ連れ出し拉致したのち辛光洙(シン ガンス)が、原さん名義の旅券を作り、原敕晁として堂々と生活し、工作活動を行っていました。

 背乗りされても分からないようにするために、身寄りがない等の条件が整った方を拉致対象とすることから、他にも背乗りが目的で拉致されたと考えられる方々が複数おられます。

では、どうしたら背乗りが発覚するのかといえば工作員が何らかの失敗で逮捕された場合であり、成功している限りそれが浮上することはありません。つまりどこかで背乗りした人物が存在し続けている可能性が大ということです。

 

 はじめにKGBがよく使ったと書きましたが、荒木代表の話では日本映画「陸軍中野学校 開戦前夜」で出て来るそうで金正日はこの映画が大好きであったことがヒントになった可能性もあるとのこと。

 また、荒木代表は政府が拉致被害者全員の帰国実現をスローガンとしていることは政治メッセージとしては確かにそうですが、全員の帰国を実現したとすると背乗りで拉致された方が存在することによって日本に潜伏する、その方に成りすました工作員を炙り出すことになり、北朝鮮がわざわざ自国工作員を炙り出すことをすることはあり得ないと考えることが普通であると指摘。

 つまり我が国としては表向きメッセージと併行し、背乗りの実態をとことん調べる必要があります。そういう意味では、国勢調査の在り方も含めアンテナの拡げ方も再考が必要だと思う次第です。

 

参照:特定失踪者問題調査会 荒木代表ショートメッセージ

https://youtu.be/MS6jRVZmqqU

 

 

参照:警察庁 辛光洙(シン ガンス)事件

 

 平成23年に発生した東日本大震災で震源地に最も近かった女川原子力発電所の再稼働に知事が同意。

 私はこの年6月に女川原子力を訪ねていますが、原子力発電所と共存する女川町では被災当時、町民がこの原子力発電所へ避難を求めてきており、特例で施設内体育館を避難所として提供しています。

 このとき東北電力は沿岸にある火力発電所が被災しており、電力供給が厳しい状態に置かれていました。

 巨大地震で無事、停止に成功した女川原子力と福島第一原子力の違いは、標高の差にあり津波による設備の破壊が無かったこと。

 女川原子力発電所は建設時に標高を高くすることも計算に入れていたのが功を為し、結果が出た形となっています。

 

参照:Yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6373623