DP2年目。長女、卒業まであと半年。 | だんご3兄妹弟と私 オランダ親子留学編

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だいぶ大きくなった子供たち3人と、カナダで親子留学した4年間の日々と、2021年秋から始まったオランダ親子留学の日々を綴っています。

 

気温がとうとう10度を下回るようになり、

 

毎日暖房を入れていますが、

 

昨年に比べるとだいぶ暖房費の単価が落ち着いたように思います。

 

でも相変わらずケチっているので、部屋はすんごく寒くて、

 

ゆたんぽをかかえて、ヒートテックを上下着込んでおります。

 

来週は、最高気温が0度になるようなので、もうそろそろ雪が降るんじゃないかとビビっています。

 

最近はDP2年目の長女の勉強の勢いがさらに増してきた様子です。

 

クリスマス休暇まであと3週間ちょっとですが、

 

テストや提出物の締め切りで、

 

睡眠時間が減ってきて、モンスターの消費も増えています。

 

インターナショナルバカロレアという教育を、

 

こんなに近くで見ることができていくつか感じたことがあります。

 

それは、かなりボリューミーな勉強法だな、ということです。

 

長女は、6教科(言語2科目、理科2、数学1、社会1)を選択していますが、

 

日本のように、単元を習ってテストを受ける、というスタイルの勉強に加えて、

 

各教科ごとに、卒論もしくは自由研究的な課題が課せられます。

 

それに加えて、CASという、副教科的なものも週に数時間ずつこなす必要があります。

 

また、TOKとEEでは、長く論理的なエッセイが求められます。EEは英語4000ワードの卒論にあたるものです。

 

これら普通のテスト勉強以外のボリュームが思ったよりも多く、

 

じわじわっとボディにくる感じで、圧迫するのだと思います。

 

イメージは、新入社員にいきなり大量の課題を与えて、

 

やりこなし方はまずは自分で探して、

 

わからなかったら手伝ってくれる人も自分で見つけなさい、

 

というかなり無茶振りな、放任な育て方に見えます。

 

もしくは、わんこそば的な、

 

はい次、終わったら、

 

はい次の課題、

 

はい明日はテスト、、、

 

的な、エンドレスかつ、勢いある追い込み滝汗

 

それでも、金曜日の夜は映画を見たり、

 

長女なりに息抜き方法を見つけているようですが、

 

なかなかに大変そうに見えます。

 

長女は、先週が締め切りだったEEのテーマとして、

 

「高齢化社会」や「安楽死」を取り上げていたのですが、

 

それを読んで私が個人的に非常に興味深いなと感じたのが、

 

オランダの医療制度でした。

 

オランダは、安楽死制度を世界で1番に取り入れた国として有名で、

 

それが目立ってしまっているところがありますが、

 

医療制度、特に終末期の介護医療サービスが非常に上手に整備されていることがわかりました。

 

オランダは日本に先んじて高齢化社会に突入した国ですが、

 

そこから医療保険制度を大きく改正したり、

 

緩和ケアを自宅にまで届けられるような地域医療を充実させて、

 

高齢者をできるだけ自宅で(地域で)診る体制を整えることに成功しています。

 

 

↑これはオランダで自宅で最後を迎える人の割合です。

 

オランダ人は、80歳以上の9割以上が、パートナーか、もしくは独居なので、自宅での介護サービスは必須です。

 

日本は8割以上の人が自宅で最後を迎えたいと思っているそうですが、実際は8割以上の人が病院で最後を迎えています。

 

長女のEEを読み、いろんな刺激を受け、勉強になりました。

 

日本が超高齢化社会に入るとき、自分も「高齢者枠の一人」になっているという事実に、かなりどきりとさせられました。

 

 

 

 

そんな感じで、毎日目の前の仕事を、できるだけ効率的に、

 

かつ精度高くこなすよう、しごかれている長女です。

 

おかげで、

 

数年前には、家庭教師の先生に

 

「あなたの話す内容は支離滅裂ね」と言われていた長女も、

 

最近では、私と長男の会話に、

 

「ちょっと話の論点がずれてきてんで。これとこれは分けて考えな。」

 

などと、整理して仕切るまでになりました。

 

 

 

 

 

↑これは、物理の提出論文課題で、ちょうど今取り組んでいるもので、

 

「慣性モーメントと角速度」という、高校物理を逸脱したテーマを選んでいるので、難しくて理解が追いつきません。

 

この釣竿とルアーを使った実験のデータ取りは、

 

釣り好きのパパの道具を借りることができる夏休みの間に、

 

日本の自宅の廊下に装置を組んで、行いました。

 

その時に、

 

長女が撮影係、私が2階から下まで落ちたルアーを取りに行く係、

 

という分担になり笑い泣き、実験助手として大いに手伝いました。

 

汗をかきかき、

 

何十回も二階と一階を往復させられたことは、

 

今となってはいい思い出になっています。

 

また、長女の理科のもう一つの科目は、「デジタルデザイン」という技術家庭と美術のあいのこのような感じの教科です。

 

こちらは、学校でレーザーカッターでベニア板をカットしているところだそうです。

 

 

長女がこの教科で、卒業作品として作っているのが、

 

「自分のロッカーを好きな大きさに仕切ることができる、ロッカーオーガナイザー」だそうです。

 

昔から、フェルトやアクセサリーなどの手芸、工芸、デジタルアートなど、手の器用な長女なので、

 

膨大な量の作業でも、丁寧に進めていくことは、

 

全然苦にならないようです。

 

自分の高校、浪人時代を思い返しても、

 

勉強は、覚えることだらけで、

 

深く考えたり、何か作ったり、

 

スキルを身に付けたり、ということがなかったので、

 

長女のように、

 

いろんなソフトを使いこなせるようになったり、

 

文章やアート作品を残せたり、という、

 

形が残る学び方は、いいなあと思います。

 

きっと人ごとだから、

 

こんなのんきな感想を抱けるのであって、

 

当事者たちは、

 

長女いわく、「同級生もみんな死んでる」だそうですチーン

 

あと半年大変と思いますが、

 

なんとか体を壊さず無事に卒業してくれますように。

 

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。