通常のしりとりではつまらない。日本人にとっては。いろんな変則しりとり、負荷のかけ方で難易度や面白みを実は変えられる。それによって、これまで使わなかった頭を使うことができる。
通常のしりとりは、私の思いついたズラシしりとりにとっては、0ズラシしりとりである。
つまり、最後の文字が、次の最初の文字となる。したがって、「ん」から始まる言葉がないため、「ん」は禁止としてルール化しているものと思われる。しかし、これは、ズラシしりとりにとって、進化の初期段階にすぎない。
私は、たまたま日本人同士がしりとりをしているのを見て、んー、つまらないなぁと思いながら、次を提案した。シンプルかつ、刺激的なルールだ。
その名も、1ズラシしりとり。
このしりとりにおいては、最後から1個前の文字を次の言葉の前から一個の位置に使わないといけない。
言葉でいうより、例をあげたほうが早い。
サービス⇨錆(さび)⇨かさ⇨只管打坐(しかんたざ)⇨コタツ⇨チタン・・・
と続く。
まず、サービスという言葉が与えられたとき、次の言葉は、最後から1番目隣にある、「ビ」を前から1番目の場所で使わないといけない。なので、さび、でも、かびでも、首(くび)でも、機敏(きびん)でも、OKとなる。すべて最初の文字の次にビがくるからだ。この要領で次々にしりとりが続く。
通常しりとりでは、チタンときたら、負けだ。しかし、次は、タで、問題なく続く。仮に、このタの部分がンであっても、問題ない。なぜなら、点滴(てんてき)というように答えられるからだ。
では、何が1ズラシしりとりでは御法度なのか?おそらく、1文字の言葉は許されない。「蚊(か)」だけのような。その前に言葉は存在しないし、かつ、一文字でそもそも、答えられない。なぜなら、2文字目が必ず、必要だからだ。
では、この1ズラシしりとりをさらに拡張できるか?できる。2ズラシしりとりだ。
迷子(まいご)⇨くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)⇨始末書(しまつしょ)・・・
2ズラシであるからには、文字数が少なくとも3文字いる。1文字、2文字の言葉は許されない。
これは、さらに難易度が高い。かくして、理論上、nズラシしりとり(nは0以上の整数)というのが可能となる。でも仲間同士では、せいぜいこの2ズラシしりとりまでで充分だろう。1ズラシしりとり程度じゃないと、よほど頭がいい人じゃないと、普通、相手に嫌われる可能性が高いw
「ん」で終わるルールのようなものがどうしても、ほしいという場合は、どの箇所に「ん」を使ったら負けなのか決めたり、相手に、特定の文字の出番で回すのを禁止にしたりするなどしてゲームに負けを導入することはいくらでもできる。しかし、負けという概念なしに、永遠にやるのも楽しい。
nずらししりとりにおいては、1ずらししりとりがスタンダードになると思われる。
上級者のみが、2ずらししりとりを行うかもしれない。
0ずらししりとり(通常のしりとり)では、最後の文字が、シークエンサーのように、「ー」がきたとき、次の人は「サ」で始めないといけないが、この1ズラシしりとりなどでは、実は、その「ー」(これをバトンと名付けてもいい。必ずしも最後の文字ではないことから、名前があるほうが便利。リレーのバトンを次の相手に渡すイメージ。)が回ってきたときにも妥協せずに、次の人が、たとえば、「サーカス」のように答えられる。ここが素晴らしいところのひとつだ。
とらえようによっては、このnズラシしりとりは、クロスワードとかハングマンとも似ている。ヒントなし、文字数制限なしで、明かされている文字が1つの場合だからだ。ただし正解はひとつだけではなく、たくさんある。
やってみればわかるが、nが大きいほど、nが0のときは語彙、国語力の問題が中心的だったのが、要求されるものが、それだけではなく、数学にも似た頭も働いていることに気づく。頭が活性化する喜びを感じるだろう。
しりとりの語源は、尻。。。ずらすってことは、むしろ、下着とりってことだね。(誤爆)
1ずらししりとり、試してみてくださいね。



