合格者アンケートその10 RKさん | 横溝慎一郎行政書士合格ブログ  

合格者アンケートその10 RKさん

前回から間が空いてしまいました。
たくさんアンケートへの回答をいただいているのに、なかなか手が回らなくてすみません。

ちなみに「その9」はこちらです。


そして今回は地方はお住まいで、おひとりでお子さん2人を育てながら仕事もしつつ合格を勝ち取ったRKさんをご紹介。

参考になることがてんこ盛りです。

いつも思うことですが、一番大変な受験生は、小さいお子さんを育てながら勉強しているお母さんです。

時間の確保の仕方など、工夫を凝らして勉強している姿には頭が下がります。


 1  お名前  RKさん


 2  受講講座

  合格講座パーフェクトコース(通信)
  56点アップ道場

 3  受験回数

合計6回(途中1年受験をお休みした年があります)

 4  得点  200点


  法令択一 5肢択一:108点
       多肢選択:18点
  記述:30点
  一般知識:44点
  
 

 

5   今回の合格に役立ったあなたの勉強法

LEC合格講座を申し込んだきっかけ

合格しなかった過去5回は、ずっと市販の教材で独学でした。
いわゆる「独学でもこうやって合格しました!」というような本も 読みましたが、全く生かすことができず、なぜだろうとずっと考えました。

結果、自分には勉強時間確保以前の、そもそもの勉強計画を立てる時間がないのだということに気が付きました。

今考えると基礎の基礎が全く定まっていないのに、とにかく勉強時間確保のことしか考えていませんでした。

フルタイムで仕事をしながら、一人で二人の子供を育てつつ勉強をするには、とにかく効率よく勉強しなければいけないのに、使える時間がすごく限られているため、少しでも時間があれば「とりあえず何か勉強!」と思ってしまっていました。

今思うとこの「とりあえず」がダメだったのかなと
思います。

私は横溝先生のご著書を何冊か読んで、「何をいつまでに」を自分で計画する時間があるくらいなら勉強時間に充てたいと思い、LECの通信講座を受けることでそこはLECにお任せしようと思いました。

合格講座を受けていくときの工夫

LECの受講相談でそういったところも相談し、私個人の事情に合わせた提案をいただけたのもあり、受講を決めました(決して安い買い物ではないので、これだけお金を払うのだから絶対にフル活用してやるという強い気持ちを手帳にメモ)
講義の配信スケジュールを小さくプリントアウトして手帳に挟み、講義を受けたら赤斜線で消すようにし、毎日見ていました。

これだけ終わった、このあとはこれだけある、というのが見やすく、何より過去に悩んでいた
「自分で『あと何をどれだけ』を計画する」ことをしなくてよかったので、勉強のみに集中できました。

横溝先生のご著書にあった、円グラフによる時間の割り出し方(今までの「勉強できる時間を可視化する」やり方ではなく「絶対勉強できない時間を
可視化する」やり方)がものすごく目からうろこで、その結果、自分にはまとまった勉強時間(2時間、3時間など)を取れるタイミングがものすごく
少ないけれども、短いコマ切れ時間や「ながら時間」をつなぎ合わせれば結構時間は作れるものだということに気が付きました。

テキストは家でなければ開けないので、朝子どもたちが起きてくる前と夜寝た後はテキストを開いて講義をしっかり聞く時間、それ以外の、通勤中や仕事の昼休みは、スマホにダウンロードした講義を視聴して復習しました。

私は何度も何度も繰り返して聞いて覚えるタイプなので、繰り返している教材が偏らないよう、手帳に「民法 債権 第1回Unit2 19分48秒のとこまで」など、やったところを書き留めていました。

特に8月に入ったら講義の配信が一通り終了するので、そこからは、民法と行政法は毎日、あとは月火に憲法、金曜日商法会社法、日曜日もう一回憲法、など並行して続けていました。

仕事で昼休みが取れなかったり、子どもが急に病気になったりと計画通りに進まないこともたくさんありましたが、それであってもせめて1問でも触れる、1ページでも見る、脳を「あ、今日は民法も憲法も行政法も見なくていいんだ~」と思わせないように気を付けました。

子どもたちがいるとどうしても集中して勉強する時間はないので、夜寝る前は一般知識タイムと決めていて、子どもたちは布団で好きな本、私は一般知識の道場テキストやニュース検定の本に目を通しました。ほんの数十分ですが、そう決めてしまうことで逆に日中は一般知識の勉強のことを気にしなくて良いので良かったかなと思います。

直前期の過ごし方

直前期には、一般知識に加え、憲法の条文や判例(道場の教材)にも目を通してから寝ていました。

56点アップ道場は、去年も申し込みしていたので、絶対に今年もと決めていました。
合格しなかった去年と今年とで、道場の使い方がどう違うかなと考えてみたのですが、やはり圧倒的に今年のほうが「やりこんだ」気がします

そして、9月に入ったら道場から浮気をしない(必要に応じて講義録に戻ったりはしました)。
行政法の道場は、やった日付を書いていますが、本試験までに7回くらいは鬼反復したようです。ただ、「何回反復すればいい」というものではないと
思いますので、回数にこだわらないように気を付けました。10回やっても20回やっても、その内容が身についていないのなら何の意味もない、と思ってやっていました。

行政法の道場を初めてみたとき、問題文があまりにシンプルすぎて、なんにも答えられず、どうしようかと思いました。そういうときは問題文に少しヒントを書いて(例えば「要件を説明しなさい」と書いてあったら自分で「二つ」と書き足したり)、学習しました。そうすると直前期に不思議と、答えが出てくるようになりました。鬼反復の効果かなと思います。

私は民法で、1問1答形式だと答えられるのに、本試験問題のような択一になると途端にパニックになってしまうので、道場に加えて「択一60問解きまくり講座」も受講して、民法20点アップ道場と並行して学習しました。

今年は、直前期を道場のみに絞るために、それ以前に基本的な学習はすべて終えておくことができ、最後は道場に集中することができました。

もちろん道場が試験を100%カバーしてくれるわけではありませんし、道場に載っていないところが本試験で問われて当たり前です。でも、「少なくとも道場に載っていることが合格の最低ライン」だと思っていました。それすらできないで合格はない、満点合格を狙っているわけではないのだから、
まずは道場をこれでもかとやりこもうと決めたのが良かったと思います。

結果、特に行政法は、知識として身についたというだけではなく、「あれだけやりこんだんだから大丈夫」と、当日の自信にもなりました。  

 6   2024年度試験を受ける方へのメッセージ


何度も不合格を味わっている私のような方へ
「いっそのことやめてしまおうか」「今年も不合格だったらどうしよう」と何度も何度も思うかもしれません。

そんな時私は、横溝先生がブログでいつも「勉強をやめても、受験をやめてもいいのに、それでもあえてそうしないと決めた理由があるんじゃないですか?」とおっしゃっていたのを思い出していました。

何年不合格が続いても、それでも合格したいからあえて困難な道を選んだあなたなら乗り越えられます、という言葉に助けていただきました。

合格か、不合格かというその一点のみに価値があると私は思っていません。

不合格を経験し、それでもと合格に向かって「最高の準備」(横溝先生のお言葉を借りました)を続ける姿勢、その過程にこそ意味があり価値があると思います。
少なくとも私は、合格した今、過去の不合格全部含めて価値があったと思います。

だからこそ、「合格おめでとう」と言われた時よりも、合格がほぼ間違いないと分かったとき、合格報告をしたとき、横溝先生に「よく頑張りましたね」
と言われたときのほうが何倍も嬉しく、「今まで長い間やってきたその過程をひっくるめて褒めてもらった」と感じたのだと思います。

それがあなたにできる最高の準備ですか」と聞かれたらいつでも「はい」と答えられるように
言い訳をしているんじゃないか?と自分に問う。
他の人の準備は関係ありません、「あなたにできる最高の」かどうかが大事だと思います。

勉強中はどうしても卑屈になってしまったり、いいなぁあの人は勉強時間がいっぱいあって、なんて思ってしまうこともあります。でもその時私は、「そんな気持ちで勉強して合格した行政書士に、お客さんは仕事を頼みたいと思うだろうか?」と問うようにしていました。

どんな行政書士になりたいか、時々ごく基本的なところに立ち返りながら、みなさんも勉強を続けてください。