東京ディズニーランドの元スーパーバイザーとして、ディズニーランドを運営する㈱オリエンタルランドのパターナリズムに苦言を呈したいと思います。パターナリズムについては後段で簡単に説明します。
まずは、以下の検索を開いてみてください。
恐らくあなたの周りからも同じように思っている人の声が聞こえているでしょう。私の周りでも同じです。悲しい気持ちでいっぱいです。
6月3日にはこのような記事も。
シャネルやグッチが庶民向けになったら…
なぜディズニーは特別扱いなのかというと、答えは簡単で「ブランド」が確立されているからだ。
当たり前の話だが、ディズニーランドの「体験」はあそこでしかできない。もっと安い5000円くらいのテーマパークに行けば、似たような体験ができるわけでもない。そして、ディズニーランドに行けば、なんやかんや言っても、他のテーマパークで味わえない満足感が得られるという社会的評価も確立している。
<引用終了>
ディズニーの「ブランド(イメージ)」とシャネル・グッチを同じように考えるこの記事の低レベルさに呆れます。
もう一つ、テーマパークの本当の意味を全く理解できていません。ここでは説明しませんが、ディズニー・テーマパークと「5000くらいのテーマパーク(あるのか分かりませんが)」は、提供しているものが違います。
オリエンタルランドの現経営陣も分かっていないのかもしれませんが・・・。
パターナリズムについて
パターナリズム 〖paternalism〗
政治・経済・雇用関係などにおいて成立している,父と子の間のような保護・支配の関係。父親的温情主義。
大辞林
パターナリズムの本質は「権力の介入」ということ。権力とは「他人を支配し従わせる力(大辞林)」です。
顧客である多数のゲストの「声」を聞かずに、経済性だけを求め続けるのであれば、日本のディズニーランド、オリエンタルランドの明るい未来はあり得ないでしょう。