ロシアの救急医療について(ニュースより) | みゆーしゃのロシア日記

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ロシア人の旦那さんと結婚して、ロシアに移住。
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Смотрите оригинал материала наhttp://www.1tv.ru/news/social/225361

1歳児の死亡は誰に責任があるか、ユダヤ自治州で調査


先日、ロシアの地方都市に住むブロガーさんのブログで、救急車の対応について書かれていたのですが、その内容の酷さにとても驚きました。ロシアはいろんな意味で中央集権国家なので、モスクワと地方都市では救急医療の質や充実度も違うようです・・・。本当はあってはならないことですが。。

そんな中、昨日テレビのニュースを見ていたら、同じように地方都市の救急医療に関する気になるニュースがありました。それが冒頭のリンクです。

ユダヤ自治州というのはハバロフスクの左横にあり、ロシアで唯一の自治州です。名前はユダヤとついていますが、実際ユダヤ人の人口は全体の2%ほどで、そのほかはロシア人やウクライナ人で占めています。

さて、記事の内容ですが、以降かいつまんで翻訳をしつつ、まとめつつ書いていこうと思います。

1月1日に赤ちゃんの具合が悪くなったため、救急車を要請。正午前後に到着。そこで宿直医が診察。
医師は『肺は綺麗だし、きっと腹痛によるものだろう。』と診断。痛み止めを処方し、マッサージをするように指示。しかし、午後耳から膿がでていることに母親が気づく。

日中、母親がもう一度救急車を要請する。しかし、相談内容を聞くと解熱剤の服用と膿のふき取りを指示されただけで終了。しかし夕方ごろには赤ちゃんの容体は一層悪くなる。母親は今度は朝にも診てもらった、当日の宿直医に電話をする。しかし赤ちゃんの様子を聞いても、その医師には何の危機感も呼び起こさなかったようだ。一晩中母親は腕の中で赤ちゃんをあやし続け、朝方、もう一度救急車を要請する。これで3度目の救急車要請だった。

しかし、医師はまたもや鎮静効果のある注射をしただけで、帰ってしまう。その時のことを母親は、医師は宿直交代の時間が迫っていて、急いでいるように見えたと振り返る。この時点で、両親はこのまま待っていてはだめだと決心し、自分たちで病院へ子供を運ぶことにした。

『夫はすでに着替えを済ませて立っていました。車はすでに道路で待っていました。・・・夫が娘を腕に抱くと、娘は最後に一度瞬きをして、それから亡くなりました・・・。夫が、「だめだ、だめだ・・・!もう遅い・・・。」と叫びました。』

赤ちゃんの死亡原因は、耳膿炎と肺炎だったことが、あとでわかりました。

問題なのは医師の応対だけではなくて、救急車に担架以外の何もないことが判明。しかも救急車の中はマイナス気温。「こんな状態でどうやって乳児を搬送しろというのよ?!」と医師は逆ぎれ。そして、「私にも責任はあるけど、一番責任があるのは母親だ。どうして熱が下がらなかった段階で、もう一回救急車を呼ばなかったのよ?」と開き直り。

まさに最悪の一言しかないですね・・・。
この医師が弁解するには、始めの2回の出動では、腹痛とのことだった。熱が上がり始めたのは、夕方になってから。そして、夜中に母親は救急申請しなかった。母親の言葉によれば、とても危険な状態で、朝には入院させる必要があった。でも唯一の救急車にはこういう重篤の患者を搬送するための機材がない。とのこと。

今現在医師の有責の有無を調査中のようですが・・・。同じ1歳児をもつ母親として、この記事を読んで涙がでました。悲しくて・・・。

ロシアは大国は大国ですし、経済もどんどん成長しています。でも首都モスクワと地方都市との差があまりにも大きすぎます。モスクワは日進月歩の勢いで大きく発展していくけど、かたや地方都市では問題が山積したまま。。。

こんな状態では、『モスクワにやたらと地方都市や近隣国から移住してくる奴が多すぎる!!!』とか文句を言っていても、それはすべては政治が招いていることで仕方がないのではと思います。誰だって、安心して暮らせる場所に住みたいでしょうし。

一日も早く全ての国民が、特にお母さんたちと子供たち、お年寄りたちが、安心して暮らせる国になることを祈ってやみません。


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