先日、一泊二日でラヴェンナとサンマリノ共和国に行ってきました。
エミリア・ロマーニャ州の東端(長靴に例えると膝裏少し下)、アドリア海に面したラヴェンナは、モザイク美術で有名な街です。
5〜6世紀に建てられた「ラヴェンナの初期キリスト教建築群」は世界遺産に登録されています。
ミラノから車で3時間ちょい。一泊旅行ということもあり、夫に頑張って運転してもらいました。
本当に小さな街ながら、翌日にカルネヴァーレ(カーニバル=謝肉祭)のお祭りがあったらしく、街は観光客で賑わっていました。
しかし、ラヴェンナ。
モザイク美術は本当に素晴らしかったです!
今まで見たイタリアの教会・美術品の中で一番良かったかも…。
イタリアの教会、装飾や美術品はもちろんどれも素晴らしいのですが、やはりキリスト教の信仰が無い私からすると、高尚で厳かで、高みにあるものを見させてもらっている感じ。
でもラヴェンナのモザイク美術は、色彩が暖かで、親しみやすい。描かれている人物像も写実的というより、イラストっぽい。こんな表現をしていいのか解りませんが「かわいい」んです。
ラヴェンナのモザイクは、石・陶磁器・貝殻の他にガラスも使われているそうです。
5世紀〜6世紀に作られたモザイク美術が1500年もの年月を経ても尚、変わらぬ輝きを放っている事に感動しました。
「ガッラ・プラチーディアの廟」
本当に小さ〜な古〜いレンガ造りの霊廟。中には石棺がありました。
外観の質素さからは思いもつかない、内部の華やかさったら、もう。
天井は、星が輝く夜空のよう。
隣の「サン・ヴィターレ教会」。
同じく外観は質素、でも大きな教会です。
入り口から入って天井のフレスコ画を見上げ、左に進むと…。
壁と天井を埋め尽くす、豪華なモザイク画。金色の輝きが印象的でした。
中央に描かれているのは、ヒゲのない若々しいキリスト様。
ドォーモ横に建つ八角形の小さな洗礼堂。
丸い天井にはキリストの洗礼と十二使徒が描かれています。周りに置かれていた椅子に座り、見とれていました。
「サンタポッリナーレ イン クラッセ聖堂」
ラヴェンナ市内から5キロほどに離れた所にあります。
聖堂前には野原が広がり…
聖堂前の野原に通じる、なんとも牧歌的なモザイク。水色、緑、金色、白…調和の取れた色使いが素敵。
ガイドブックにはあまり大きく紹介されていないようですが、ラヴェンナはとてもオススメの街です。色使い、モチーフ共に、現代でも十分通用するモダンささえ感じ取れませんか?
有名なボローニャ、リミニ、サンマリノに行かれる場合、是非足を運んでいただきたい場所です。