イタリアcaffè事情〜家庭編に続き、Bar編と参りましょう。
イタリアには沢山Bar バール（喫茶店）があります。
自動販売機が無い代わりにBarはワンサカと。チェーン店よりも個人経営のお店が元気なのは良いですね。
イタリア人には各々自分のお気に入りのBarがあって、何も言わずともいつも頼むカフェが出てくるとか。
料金は、シンプルなカフェなら大体１ユーロ。
立ち飲みカウンターとテーブル席の両方があって、テーブルだと料金が高くなったりする所もあります。特に観光地のテーブル料金は注意。我が家の最高価格は、ベネチアのサンマルコ広場のカフェ。一杯10ユーロ位しました！
日本人にとって、喫茶店はゆっくりのんびり寛ぐ場所じゃありませんか？
もちろんイタリアでものんびり寛いでおしゃべりしている人もいますが、立ち飲みで済ます人も沢山います。
エスプレッソコーヒーを２、３口で飲み干してパッと立ち去る。その間30秒…なんて光景も普通。まさにエスプレッソ＝ 特急。
さてさて、そんなイタリアのbarですが、
注文出来るカフェの種類は、意外に豊富なのでご紹介します。
・caffè カフェ（ノルマーレ）
一番シンプルなエスプレッソ。
・caffè macchiato カフェ マッキアート
カフェに少し泡だてミルクを足したもの。
…この2種類が王道ですかね。
・caffè dipping カフェ ドォッピオ
エスプレッソカフェ2杯分。
・caffè ristretto カフェ リストレット
更に濃いめのエスプレッソ。普通のカフェの豆量 ＋ お湯量が1/2。
・caffè lingo カフェ ルンゴ
薄めのエスプレッソ。普通のカフェの豆量 ＋ お湯二倍。
・caffè americano カフェ アメリカーノ
日本のコーヒーと同じイメージ。大きめカップにエスプレッソが入ってて、ポットの差し湯が付いて来ます。
・cappuccino カプッチーノ
エスプレッソ ＋ たっぷり目の泡だてミルク。
お好みでココアパウダーを乗せます。
・latte macchiato ラテ マキアート
エスプレッソ ＋ たーーっぷり目の泡だてミルク。日本のカプチーノに一番近いイメージ。
・caffè d'orzo カフェ ドオルツォ
麦を炒ったものをエスプレッソにしたもの。見た目エスプレッソカフェと同じですが、ノンカフェインなので、遅めの夕食後とかに良いかも。 
・caffè marocchino カフェ マロッキーノ
カフェマッキアートにチョコレートを少し加えたもの。写真左。右はカプッチーノ。
・caffè corrector カフェ コレット
カフェ ＋ お酒少し。
お酒の種類は、グラッパとかブランデーなど、好みを指定出来るそう。飲んだことありません。
・caffè ginseng カフェ ジンセン
カフェ ＋ 高麗人参！
BIO、マクロビなど健康志向の流れから出来たカフェらしい…飲んだことないや。
・caffè bicerin カフェ ビチェリン
カフェ ＋ チョコレート ＋ ミルク。
トリノ発祥の甘〜いカフェ。
・cioccolata calda チョコラータカルダ
ホットチョコレート。
トロトロを通り越し、ドロンドロンの甘々です。
さらに山のようなホイップクリームを盛ったりします。
・caffè Shakerato カフェ シェケラート
カフェと氷をシェーカーでシャカシャカしたアイスコーヒー。甘い。
これらメニューに、
デカフェバージョン、
豆乳バージョン、
ホイップクリーム乗せ（大抵山盛り）…など、
色々出来ます。
もちろん、ジュース、ミルクやミネラルウォーターもあり。
紅茶もありますが、ティーバッグ以外見たことありません。イギリス近いのになぁ〜〜カフェ文化に勝てない様子。
あと、日本人は最初戸惑う習慣なのですが、
イタリア人、食後にミルクたっぷりのカフェは飲みません！
カフェ（エスプレッソ）かマッキアートが普通。食後にミルクは重い…と考えられているかららしく、食後にカプチーノを頼むイタリア人はいないです（多分）。
身近ながらも奥深いBar文化。
オーダー無しで好みの物が出て来るようになるまでには、まだまだ修行が必要です。