前回に引き続き、ローマ旅行記最終版です。
大混雑のシスティーナ礼拝堂を出て、次に向かったのはいよいよサンピエトロ大聖堂。さすがカトリックの総本山。圧倒的な規模と豪華さでした。
こちらで見たかったのは、ミケランジェロのピエタ像。ミケランジェロ25歳(若い!)の作品で、大聖堂に入ってすぐ右側にあります。
ガラス張りのため、うまく写真が撮れません。
ピエタ、とはイタリア語で哀れみ、慈悲という意味。磔から降ろされたキリストをマリアが抱きしめる姿を現した絵や彫刻を指すそうです。
ミケランジェロは生涯に四つのピエタ像を手掛けていますが、完成したのはこちらだけ。
以前、ミラノのスフォルツェスコ城にある未完のピエタ像:ロンダニーニのピエタを見たことがあります。ロンダニーニのピエタはまだまだ完成には程遠い段階のものでしたが、完成するとこんな細かな描写になるんですね。
しかし、大聖堂内はとにかく広い。
そして広さを上回る人混み…
ミケランジェロは、70代でサンピエトロ大聖堂・改築の主任建築家に任命され、クーポラの設計をしたそう。芸術家で建築家で…どんだけマルチなの⁇
なんだか息苦しく、疲れもピークを迎え、外のサンピエトロ広場へ。
かなりグダグダだった娘も、バチカン警備のスイス衛兵を見かけ、「ピエロさん‼︎」とテンションアップ。
よほど外の空気が気持ち良かったのか、何故かロックなダンスを踊りだす娘…^^;
子供も踊りだすくらい開放的で素敵な広場でした。
バチカン市国。
私は、豪華さを堪能するというより、ミケランジェロを始め作り手のパワーや、法皇の権力・財力にただただ圧倒され通しでした。
こちらの資金調達が宗教改革に繋がる…という流れをまさに体感した気がします。
その後、バチカンの要塞、サンタンジェロ城へ。
夕暮れ時ゆえ、橋からの眺めがロマンチック。人混みが無ければきっと、もっと…ね。
以上、基本の有名どころは全ておさえた、はじめてのローマ旅行。
とにかく街を歩けば、これは何?と興味を惹かれる史跡や芸術品が溢れる街です。
さて、次にローマを訪れる時は、何処を巡りましょうか?