イタリアの医療事情 | Miyuomilan イタリア生活備忘録

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2015年2月からミラノ近郊に住む駐在員妻です。
イタリア語学力ゼロからスタートする初めての海外生活を主婦目線で綴ります。
2016年9月、ブログ名変更しました。(旧・ひよっこ駐妻 イタリア生活備忘録)

日本帰省中、人間ドックを受けました。
引っかかる項目も多く、もう年なんだなぁ…と実感させられました。

ほとんどが経過観察だったのですが、唯一再検査の指示が出てしまったのが眼科。やっぱりショックで不安になりましたよぉ。

タイミング的に日本で病院に行く時間がなかったため、イタリアで検査を受ける事にしました。

たまたま、友人のご主人(イタリア人)が眼科勤務だったので、そちらで診てもらうことが出来て…

詳しく診てもらった結果、問題なし✨ でした。
良かった〜〜〜〜‼︎



という訳で、今日はイタリアの病院事情をご紹介。


日本と大きく違う点は、
①ホームドクター制が導入されている点と、②公費診療とプライベート診療の住み分けがある点でしょうか。


まず、ホームドクター制について。
私達家族もイタリアの保険証をもらう際、ホームドクターを指定しました。

ホームドクターに診てもらう際は、公費での受診となるため基本無料です。行ってみると看護婦さんもいなくて、聴診器と血圧計くらいの器具しかありません。注射や点滴なんかできないところがほとんどだと思います。

ただの風邪くらいだとそれくらいでも良いのですが、内科以外の専門科(例えば皮膚科とか眼科など)を受診したい場合がややこしい。

公費で安く診てもらいたい場合、
まずホームドクターに行き、ricetta という指示書をもらってからでないと専門科の予約が入れられないんです。日本では基本、何時でも好きな病院を受診出来ますよね? いちいちホームドクターを通さないといけないので面倒なんです。

しかも、指示書をもらった、さあ予約をいれよう!と思っても、大切予約はいっぱいで、1〜2カ月待ちなんてザラだそうです。

例えば胃が痛いから、胃カメラ頼むよ、なんて時に、2カ月待ちなんて言われたらたまりませんよねぇ?診てもらいたいのは今!なのに。


で。
困った時に利用するのが、「プライベート診療」です。こちらは100%自己負担なので、1度の診察で150ユーロ、200ユーロなんてザラです。ただ、ホームドクターの指示書無しで予約出来、待ち日数も少なくてすみます。病院の快適さ、丁寧さも公費診療とは全く違います。


今回私が受診した眼科もプライベート診療でした。もちろん高いのですが、私達駐在員家庭は、大抵 医療損害保険に加入しているため、今回の眼科含め、今の所受診したプライベート診療費はほぼ保険でカバー出来ています。



ただプライベート診療も完璧では無いんですよね〜〜。
血液検査やレントゲンなどは、外で受けなくてはダメで、

プライベート診療医師からの指示書
ホームドクターにそれを提出し、検査病院への指示書を出してもらう
検査病院予約&検査&結果受け取り
プライベート診療医師へ

という流れに。。。

更に不便なことに、総合病院とか本当にイタリア語オンリーで、受付はもちろん、お医者さんにも英語が通じない事が多いんです。


私は1度、ある検査をしようと上記ループに乗りかかりましたが、途中で挫折してしまいました…。やっぱり日本に帰ってから受けよう、と。
周りの日本人を見ていると、ヘルスチェックはやはり日本一時帰国の際に受ける方が多いです。



あともう1点。
今回の眼科受診時には、日本人の医療通訳を頼みました。
この方、本当に頼りになる方で…通訳だけでなく、日本の検査との違いを教えて下さったり、受診後には詳しいレポートまで送ってくださいました。病院の予約も代行してくださるそうです。
同行通訳代金はもちろん別途かかりますが、不安な場合は通訳を頼むことをお勧めします。



何処に住んでいようと身体が基本なのは変わりませんが、海外居住者は特に、日ごろから健康管理に気をつけることが大切だ!と実感した夏でした。

病院のお世話にならない健康体を目指して、
何よりまず痩せなくちゃ…。