甘い朝食 | Miyuomilan イタリア生活備忘録

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2015年2月からミラノ近郊に住む駐在員妻です。
イタリア語学力ゼロからスタートする初めての海外生活を主婦目線で綴ります。
2016年9月、ブログ名変更しました。(旧・ひよっこ駐妻 イタリア生活備忘録)

昨年ネットで、「名古屋市が菓子パンを朝食として認める方針にした」というニュースを見ました。
今までは、朝食に“菓子パン”を食べていたら朝食抜きと見なされていた、という事です。


確かに日本では、ごはん、具沢山のお味噌汁に魚や卵、パン派も卵、ハム、野菜を取ってバランス良く!という事が食育的に推奨されています。


この図式、イタリア人が聞いたら目を向くかもしれません。
しかも「菓子パン朝食、始めました」がわざわざニュースだなんて!…なんで⁈⁈となるでしょう。


イタリアの朝食は「甘い」のです。 


イタリアの朝食。
カプチーノのお伴として提供されるのは、いわゆるクロワッサン。イタリアではブリオッシュとかコルネットなどと呼ばれています。バターたっぷりの生地だけでもハイカロリーなのに、さらに砂糖やはちみつがかかっていたり、中にジャム、カスタードやチョコクリームが入ったものも多いです。どこのバールでも売っていて、美味しいです。


あとよく見かけるのは、この手のカステラ風ケーキ。
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中にクリームがはさまっていたり、チョココーティングされていたり。10個入っていて2~3ユーロ程度とお安い。忙しい朝、子供にはこれとミルクを与えとけー‼︎って感じなのでしょう。


あと、クッキー。
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朝から、ですよ。朝から何枚もいっちゃうんでしょうね。大袋なのも納得。


あとは砂糖がけのコーンフレーク、マフィン、ジャムたっぷりのデニッシュ。タルトっぽいものなど。


普通のパン、プリーズ!と探すと…
一応食パンめいたもの(10センチ四方で厚さ5ミリくらいの大きさ)や、これをラスク状にしたもの、などがあります。
ホッとしたのも束の間、お隣には巨大ヌッテラが。小さい瓶もありますが、売れ筋は大きいサイズのようです。最大1キロ入りですよ…こんなに巨大でも6ユーロ弱。たっぷり、た~~っぷり塗りたくるんでしょうね。
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ヌッテラはイタリアでは超!有名で、多分、イタリア人のDNAに組み込まれているレベルではないでしょうか。ヘーゼルナッツが混ぜ込んである滑らかなチョコスプレッドです。去年のミラノ万博でも、でっかいヌッテラのバールがあり、存在感を放っていました。


…とまぁ、イタリアの朝食はとにかく甘いのです。
朝から糖分しっかり取って、血糖値を上げて元気を出そう!という考え方のようです。


イタリアはハムやチーズ天国ですが、朝からそういったものは取らないようです。野菜ももちろん取りません。


朝食、おやつやデザートでしっかりお砂糖を取るイタリア人ですが、料理に関しては、基本お砂糖は使わないんです。
ケチャップは甘いから毛嫌いするし(使うのはトマトピューレとかトマトソース)、日本のお好みソースは甘すぎて気持ち悪い、という人もいるようです。


反対に、
日本って、お料理にお砂糖やみりんをよく使いますよね。野菜にかけるポン酢やドレッシングにしてもお砂糖は沢山入っている。そして、糖質たっぷりのお米を食べる。

だからトータル的にトントンなのかも⁈⁈


普通の食事で何気にお砂糖を摂取している日本人が更に、欧米並みのデザートやお菓子を食べていたら、やっぱり危険なんでしょうね。


何事もバランスって大切です。
まさに日伊半々の食生活となっている我が家も気をつけたいと思います。