「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉」出口保行 | 部屋とココロを整えて気持ちよく生きる

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色んな本を読んできて思うが、

犯罪を犯す人は大抵、親との関係が悪い。

いや、親が「親」ではない。

 

 

もちろん

そういう親に育てられた人が

みな犯罪をおかすわけではないが、

生きづらさをかかえることに間違いはなく、

その子の性格や周りにどういう人がいるかによって

犯罪者になる可能性は高くなる。

 

 

子どもが犯罪を犯しても、

当たり前だが親が捕まることはない。

そんな子にしたのは親なのに。

 

 

そういう親に限って、

「そんな子に育てたつもりはない」とか

言うんだろうな。

 

 

↓以下、抜粋

・本文で紹介する犯罪の事例に共通しているのは、子どもが親に不信感を持っているということです。親への不信感に始まり、社会全体への不信感や疎外感を持っています。

・両親からは「みんなと仲良くしてね」と言われ続けてきたので、人の顔色をうかがうのが常となり、自分の意思表示をする前に「人はどう思うだろう」と考えてしまう。

・刑務所ではよく「プリゾニゼーション(刑務所化)」という言葉が聞かれます。刑務所での生活に慣れてしまい、個性や積極性を失うことです。刑務所では常に職員の指示に従って行動することが求められますから、それに適応した結果です。…これと似たようなことは家庭の中でも起こりえます。親が高圧的な態度で接し、子どもの意見を無視していれば、家が刑務所化するわけです。

・親はわが子に対して、自分の価値観と合わないところを短所として見てしまいがちです。

・「すぐやれ」「早くしろ」ばかりでは、自分で急げるようにはなりません。「早くしなさい」と言われればその場で何とかしようとはします。しかし、自分で判断することはできないままです。事前予見能力は育たず、常に場当たり的な後先を考えない刹那的な思考になってしまいます。

・私は暴力団関係者の心理分析も多く行いましたが、彼らのほとんどは他律の極致でした。言ってしまえば、自分で何も決めることができず、強い者にぶら下がっているのです。命令に従っていれば守ってもらえるし、対外的には自分を強く見せられる。一見強そうに見えて実は弱い人間だったりします。

・どんな言葉を使うかも大切ですが、子どもがどう受け止めているかに配慮しているかどうかも大切なのです。
・親からすれば「いいことを言った」と思っていても、子どもからすると「何もわかってない」と思うことはよくあるわけです。

・子どもは、親の都合で動いているのか、それとも自分に向き合ってくれているのかをすぐに察知します。言葉では「あなたのためを思って」と言っていても、親自身の保身や世間体のために言っていればすぐにわかるものです。