「人はなぜ物を欲しがるのか 」ブルース・フッド | 部屋とココロを整えて気持ちよく生きる

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この本を読みながら

人は、バイアスや感情に流されて生きているな

と、つくづく思う。

 

 

自分は合理的、論理的に考えて判断できていると

勘違いしてる人もいるだろう。

それは合理的、論理的に考えることが

できているのではなく

自己正当化してるだけだ。

 

 

モノを手放し、ミニマムに生きる人は

そのバイアスに気づき、

そして、モノから感情を引きはがすことに

成功した人と言える気がする。

 

 

私自身、

心理を学び自分と向き合う中で

「損してもいい」という言葉に出会い、

「そっか損しても大丈夫だ」と気づいたことで

モノに執着することがだいぶなくなった。

 

 

安いタイミングで沢山買おうとしない。

いつか使う可能性がゼロじゃなくても、

今は使わないなら捨てる。

売るときに出来るだけ高値で売ろうとせず

手放すことを優先する。

 

 

損したところで

自分の人生の幸福度には変化のない

どうでもいい「損」が平気になった。

 

 

とりあえず所有物に関しては

損失回避というバイアスに影響されなくなったと思う。

 

 

片づけの仕事をしていて思う。

 

 

いくら部屋を片付けても

その人の根本が変わらなければ

部屋はもとに戻る。

 

 

第三者がいくら助言しても

バイアスやモノにくっついている感情に自ら気づき

自分の考え方を変えない限り、

その人のモノとの関係は変わらない。

 

 

↓以下、抜粋

・私たちは、必ずしも必要のないものまで所有しようと躍起になる。人間の心の中には、人を所有に駆り立てる、何か深い情動が存在する。これが心理的所有である。


・占有は動物界でもよくある現象なのに対し、所有は人間社会にしか存在しないのである。


・資本主義国の住民の大多数が不平等な富の分配に満足しているのは、勤勉な者は怠け者より多くの報酬を得るべきだと人々が信じているからだ。勤勉に働けば成功でき、労働の対価として利益を得られるとする資本主義思想の中核には、能力主義がある。


・非物質的な所有物に情緒的愛着を覚えるのが難しい


・人間は、得をするかもしれないという見通しよりも、損をするかもしれないという見通しのほうをおもく受け止めるのである。


・欲しがることは、必要とすることとは違う。欲しがることはむしろ、「所有する可能性があるもの」を通して心理的充足感を得ようとする行為である。だが意思決定においては、「失う可能性があるもの」が最大の影響力を発揮するらしい。そして「すでに所有しているもの」となると、損失はさらに強大な影響力を及ぼす。所有物は所有者の人となりを物語るものであるからだ。


・実際に所有する前から、人間の脳はすでに所有の甘い期待感を味わっている。一度所有したものは自己の延長となり、授かり効果によって過大に評価される。問題は、たいていの人はすぐに自分の所有物に飽きてしまい、新たなかくとくを目指して渉猟するようになる点だ。こうした情動的な動因は強力で、いくら所有をしても容易には満たされることがない。


・熱心なコレクターは特定のアイテムを収集するが、ためこみ症の人はそれとは異なり、ほぼあらゆるものを見境なく集める。


・ためこむ人は所有物がいずれ役に立つかもしれないとよく語るが、ためこみ症につねに共通しているのは、失うことへの恐怖である。


・ためこみ症を発症するのはモノを所有したときのみであることを考えると、ためこみ症はある意味で、拡張自己が極端な形で表れたものとも言える。


・人生において物質主義を追求すべきだと信じ、優先させる態度と、さまざまなタイプの個人の幸福度とのあいだには、一貫して明らかな負の相関がある。