26年前の今日、
香港に上陸しました!
ノスタルジックジャーニーで、忘れていたことをいろいろと思い出しました。
あの朝京都は雪が降っていて、
出がけに滑って転んでしまいパンストに大きな穴をあけ、流血したまま伊丹空港へ。
空港のコンビニで新しいものを買い、履き替えてなんとかギリギリチェックインに間に合いました。
ハア、と一息ついていたら
「お客様のお呼び出しです」と名前を呼びだされあわてて搭乗口へ。
なんでしょう、と行ってみると「搭乗券が届いています」と渡してくれました。
公衆電話を使った時に(そうです、携帯などなかった時代です(笑))、置き忘れてしまったよう。
あちゃ~。
機内ではサービスを受けるたびに緊張していました。
「お食事のあと、ギャレーにいらしてください」と言われた時は
また何かそそおをしてしまったのかと冷や汗。
もしかして入社取り消し?このまま香港の空港でUターン?
ドキドキして向かうと、
「コックピットにご案内します。着陸はこちらに座ってくださいね。」と
キラキラしたクルーが二階の一番前に連れて行ってくれました。
あればジャンボだったのかな。
コックピットに入ると
なんだか怖そうなおじさんたちが真剣な顔をしていました。
大学卒業前の小心者の小娘にとって、恰幅のいいイギリス人はその姿からして緊張する存在。
当時香港はまだイギリスの植民地でした。
お仕事の邪魔をしないよう、目をあわせず、音を立てず、椅子にちょこんと腰掛けました。
すると
「ハーイ!僕は機長の○○、隣にいるのは副操縦士の○○だよ。」
と握手をして、めちゃくちゃのフレンドリーさに拍子抜け。
おまけにカイタック空港着陸前は空から観光案内もしてくれました。
そうです、あの有名な香港カーブがあったカイタック空港に上陸したのです。
黄色のダブルハピネスの看板が出迎えてくれました。
その後約2カ月の研修を終え乗務しはじめると、
カイタック空港に着陸した瞬間機内を襲う異臭に
「ただいま」と思えるようになりました。
この地をスイートホームにして26年、
まさかまだこの地にいるとは当時は夢にも思っていなかったけれど、
この土地でかけがえのない友と人生のパートナーに出会いました。
一歩先は闇、いつまで続くかわからない香港生活ですが、
フル活用しないとね。
香港に乾杯🍻