寒いときには僕はぶるぶる震えてしまう性質である。
あんまり寒いと、どうしてもあったかい懐にもぐりこみたくなる。
それはお散歩中でも同じこと。
こうやって高い位置から周囲の風景を見ながらお散歩するのも大好きだ。
特に寒い冬には、さっさとマーキングを済ませたら、懐にもぐりこむ。
今日も寒いから途中で歩くのを止めてぬくぬく空中散歩。
寒いときには僕はぶるぶる震えてしまう性質である。
あんまり寒いと、どうしてもあったかい懐にもぐりこみたくなる。
それはお散歩中でも同じこと。
こうやって高い位置から周囲の風景を見ながらお散歩するのも大好きだ。
特に寒い冬には、さっさとマーキングを済ませたら、懐にもぐりこむ。
今日も寒いから途中で歩くのを止めてぬくぬく空中散歩。
僕の寝顔は天使のようだ、と彼女は言う。それは大人が子供に言う台詞だと僕は思う。
時に、ファルコンのようだ、とも言う。僕はファルコンを知らない。ファルコンはもっと大きくて背中に乗れるらしい。
また、時に、もののけ姫の犬神のようだ、とも言う。
要するに、白いものならば僕は何にでも似ているらしい。
彼女の目がおかしいのだろうか・・・。
今日も、彼女のベッドを拝借して僕は寝る。ひたすら寝る。1日の3分の2は睡眠に費やす。
でも、時には夜更かしの彼女に付き合って、一緒に空間だけ一緒に味わったりする。
今日もお腹一杯になったから寝る。
僕の背中には3本だけ黒い毛が生えている。
他は白い毛で埋め尽くされているのに、その3本だけ、何をどう思ったのか黒く染色されてしまっている。
以前、抜いたらもう生えてこないんじゃないかと思ったゆみちゃんは、毛抜きを持ち出しその神々しく輝く3本の毛を抜き去ってしまった。僕は初体験の刺すような痛みに驚き、その瞬間、ものすごいスピードで首を90度回し背中を見たのを覚えている。
その時に抜き去ったはずの黒い背毛が、また生えてきていることに気づいたのは最近のことである。
しかし、つい一昨日、ゆみちゃんにばれてしまった。
僕はあの黒い毛は、僕の守護神だと思っているため、今度こそ抜かれないように警戒している。
ママが作ったクリスマスリース。普段は料理を作ってばかりで工作はしないのだけど、ゆみちゃんの勧めでせっかくだから作ってみたらしい。早速、家の玄関に飾ってある。
ママは今年のクリスマスはパパと温泉&カニ尽くし料理を楽しむため出かけるらしい。
「今年はパパと二人きりでクリスマスイヴを過ごすの」と今から楽しみにしている。
僕は置いてけぼり・・・。ぐすん。
僕が1歳迎えようとしていた頃、家族会議の末、僕の第二世を見てみたいと言う話が持ち上がった。
僕は家族に溺愛されていて、ママには「目の中に入れても痛くない」 と、まるで初孫のような可愛がり方をされており、また、ゆみちゃんは「子供ができたらこんな感覚なのかな
」 と、自分の息子のように可愛がっていた。そして、パパもたまに帰ってきては、僕がどこへでもチョコチョコ付いて回るため、まるで監視されているようだ…と思いつつ、僕の愛嬌たっぷりのおフェイスとしぐさとパパに対する愛に洗脳され、やはり、僕を愛してくれていた。
まぁ、そりゃ、僕を自分の家族と思って可愛がっているのだから、僕の子孫も見てみたいと思うのは、とても自然なことだ。
僕はとても大人しくかわいいのだけど、意外と手がかかる。お金もかかっている。
お嫁さんを貰い、更に子供をもうけるとなると、今よりももっと手がかかるし、お金もかかる。
悩んだ末、かかりつけの動物病院に相談すると、
「子作りは癖になる。一度経験したら、忘れられなくなってしまうよ。」と、
「去勢したほうが、オス特有の病気にもかかりにくくなるし、家でも大人しくなるよ」と、去勢を勧められたのだった。その頃、マウンティング行為をするようになっていた僕に、家族も少々困っていた。それならば…と、手術を行う決意を固めたのだった。
手術の日は、ゆみちゃんは仕事の休みをとり、パパもわざわざ赴任先から自宅に帰ってきており、家族が全員集合したのであった。
朝のうちから動物病院に預けられた僕は、家族とはなれた経験がないために、「アンアンア~ン」と鳴きまくった。しかし、僕の不安な気持ちを知っているにも拘らず、家族は悲しい目をしながら去っていった。
この動物病院は何度か足を運んだことがあり、ここでは採血されたり注射されたりと、痛い思いしかしたことがないため、嫌な予感がしていたのだ。嫌な予感は的中し、僕は注射なんかよりもっと恐い思いをすることになった。
あまりに鳴き叫び過ぎたせいか、再び僕が家族と顔を合わした時には、声が嗄れてしまっていた。
あまりの痛さと恐怖感で震えながらも、えいっとママにしがみついたが、「下半身が痛い。痛すぎる。痛い~!!!」というわけで、再び「キャンキャンキャン!!ウキャキャキャキャン!!」と声を上げてしまった。
僕のそんな泣き声をきくのが初めてだった家族は、全員血相を変え、医者に状況説明を求めて詰め寄るが、動物病院の医師にしてみたら、そんなの日常茶飯事だったようで、バッサリ「問題ない」と切られてしまった。
家に帰ってからも、いつものようにごはんを要求してモリモリ食べる元気も、ソファにジャンプしたり、痛みに打ち勝って動き回る気力もない。
ひたすら震えながら痛みに耐えている僕。
いつもはすぐにだっこを要求する僕なのだが、今は痛すぎて、誰かに触られそうになるたびに「ウキャキャキャキャン!!」と鳴いてしまうしかない。
家族はこの時ばかりは、手術なんてするんじゃなかったと、後悔した。しかし、後に、「やっぱり手術してよかった」と思うのであった。
ということで、第二世を見る夢は、本当の夢に終わった。
今でも、時々僕の子供はどんなだっただろうと思うことがある。
でも僕は、家族の愛を独り占めできる今の幸せに十分満足している。