大桟橋からロイヤルウィングというお食事もできる船がでているらしい。


この寒い中、ゆみちゃんが行ってきたらしい。クルージング中に外に出ると、あまりの寒さで、今年初めての凍死体験だった、とわけのわからないことを言っていた。生きて帰ってきたのになぜ凍死体験なんだ…。


その中では、食事も夜景も楽しめるようなのだが、風船でキリンやらプードルやらダックスやらを作ってくれたり、トランプでマジックをして見せてくれたりするらしい。


僕に風船でできたキリンやらプードルやらダックスを見せたくて、わざわざ持ち帰ってきた。僕は未知との遭遇が大変苦手であるため、初めは近づけなかったけれど、ちょっとクンクンしてみた。


割れなくて良かった。ふう…。






うちのママはもうなかなかのいい歳である。


そこで、ゆみちゃんが更年期障害にも効くという薔薇からできた飲み物を買ってきた。

僕も舐めてみたけど、薔薇のくせに、なかなかのお味。

大奥的には「美味でございます~」ってな感じ。


香りも薔薇の香りがして体の中からいい香りになりそうな予感。


でも、僕の口は臭い。とっても臭い。いつもドッグフードの臭いがするらしい。

しかし、僕は歯磨きが大嫌いなため、生まれてこの方、歯の生え変わりでカミカミしたかった時期を除いて、まともに歯磨きなんてしたことがない。

僕の口は耳の次に臭いらしい。


そうそう、もう一つ。

僕の耳の香りはゆみちゃんにとっては「癒し系の香り」なのだそうだ。

僕の臭い耳の臭いをかぐと落ち着くらしい。

寝そべって僕を抱きしめながら、クンクンと耳の臭いをかぐゆみちゃんの姿は、ちょっと異様な光景に映ると思う。

でも、ゆみちゃんが家に帰ってきているときには必ず、日に2回はその儀式を行っている。


僕はそのたびに、こそばゆい思いを我慢して、その儀式に付き合ってあげている。


従順な素晴らしい飼い犬、僕、豆太郎のささいな日々の出来事である。



M


 僕は鼻の下にチョビヒゲがある。


 うちのパパは最近僕を見て、「まめ、老けたなぁ」 と言う。

 

 僕はまだまだ愛らしさ全開だと思っている。


 ゆみちゃんだって 「豆より可愛い犬はいない」 って言うもん。


 でも僕は知っている。

 ゆみちゃんやママにとっては、僕は宇宙一可愛くても、世間から見たらそうでもないということを…。


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僕は人間に捕らえられ、さらにナンバー11としてナンバリングされてしまいました。

豆太郎、満6ヶ月と25日。

深夜の出来事でした。