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こんにちは。幸せを運ぶ語りびと 中村美幸です。

ご訪問下さり、ありがとうございます。

このブログでは、小児がんを患った長男(渓太郎)との闘病、別れを通して知った「幸せ」や「愛」、「命」「生きること」について綴らせていただいています。

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「逝きなさい」涙で押した子の背中

 

 

【高鶴礼子先生による講評】

 

 我が子に対して呟かねばならない言葉が、こともあろうに「逝きなさい」であるところに、≪ここに描かれたひと≫が対峙しておられる状況の、筆舌に尽くしがたいほどの切迫性が伝わり来ます。

もう、いいよ、充分だよ、休んでいいんだよ・・・・・、おまえは、ほんとうにがんばったんだもの・・・・・。

そう思ってもなお、「逝きなさい」と背中を押すことが、親である≪そのひと≫にとって、どれほど、辛くて悲しみに満ちたものであるかは、言うまでもありません。どういう事情で、なにゆえに、そうした事態となってしまったのかについての説明を一切排して、辿り着かざるを得なかったこの状況のみを切り取ることによって、生まれおちることになった、ひとつの物語。

まさに「慟哭」、そのものの表出でした。

 

 

 医療機器の(株)名優さんが開催されている「ホスピ川柳」コンテストに参加させていただき、2699句の中から佳作として入選させていただました。

 

 

渓太郎との別れの瞬間。

胸をズタズタに切り裂かれ、心の中では(渓ちゃん、逝かないで!!!)と叫びながらも、それとは裏腹な柔らかな表情を浮かべてつぶやいた「逝きなさい」

その時の心の内は、いくら巧みな言葉を使って説明しようとしても、伝えきれるものではありませんでした。

けれど、高鶴先生のご講評の最後に書かれた『まさに「慟哭」』という言葉を拝見したとき・・・

高鶴先生は、たった17文字の中から、あの時の私の胸の中をご自身の心の中に映し出し、複雑で繊細なあの時の私の心の動きに合わせてご自身の心を動かしてくださったのだと、ありがたい涙がこぼれました。

たった17の文字・・・。

余計な説明が書けないからこそ、大切なことしか書けないからこそ、本当の想いが伝わるのかもしれないと感じます。

 

 

そして、去る11月24日。

リモートによる表彰式が開催され、そちらにもお邪魔させていただきました。

そこで高鶴先生が入選したそれぞれの句を読みあげられると、句の中に描かれた情景が目の前に広がって見え、自然と涙がこぼれました。

『402salon』さんが詠まれた句を聴かせていただいた時も私は、「大切な人との別れの瞬間は、自分を飾ったり、偽ったりする鎧がぜんぶはずされ、本来のその人に還られるのだ・・・」ということを教えていただき、優しい笑顔を浮かべるお父様と涙をこらえる五十八さんの姿が私の心にスクリーンに映し出されました。

父親と息子だからこその会話に、本当に胸を打たれます。

 

 

もう泣いていいぞと笑う親父の目  八木 五十八さん

 

 

 

一句一句、大切にご講評くださった高鶴先生や涙を浮かべながら進行して下さったスタッフの皆さま、そして、涙をこらえながら最後のまとめのお話をしてくださった社長に心から感謝いたします。

 

今回選ばれた12句は、(株)名優さんにより2022年のカレンダーとなりました。

来年一年間もまた、いのちと向き合う時間を過ごしていきたいと思います。

 

 

 

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