「わたし、『延命治療してください』って言っちゃった・・・
渓太郎が苦しむことわかってるのに・・・。」
病棟の廊下で、
看護師さんに向かってそう叫んだのは、
渓太郎に延命治療を施すと決めた夜のこと・・・。
その日、面談室に呼ばれ、
「今、おうちに帰れば、
渓太郎くんはもう苦しむことなく、
ご家族と一緒に2週間は生きられるでしょう。
おうちにりますか？
それとも延命治療をしますか？」
と、医師から選択を迫られた私は、
とっさに叫んだ。
「延命治療をしてください！」と。
しかし、そこから始まったのは自分を呪うような時間・・・。
（私は自分勝手な母親だ。 まるで鬼のようだ。）
繰り返し、繰り返し叩きのめすような言葉を自分に投げつけてみても、
ほんの一度も
「渓太郎をラクにしてあげたい」という気持ちが
「一秒でも長く渓太郎と一緒にいたい」という気持ちを上回ることはなかった。
そして、その日の夜。
いつものように回診を済ませ、
「また来ますね！」 と言って病室をあとにした看護師さんに、
一旦は 「ありがとうございました。」 と言ってみたものの、
その直後、私はとっさに看護師さんを追いかけた。
「ねぇ、城山さん！！」
そう呼ぶと、（え？） という顔で振り向いた看護師さんに向かって叫んだ。
「わたし・・・『延命治療してください』って言っちゃった・・・！！
渓太郎が苦しむことわかってるのに・・・。」
するとその看護師さんは、
真正面から私を見つめて「お母さん。」と呼んだあと、
はっきりとした口調で私に言った。
「どんな選択をしても、絶対に後悔するの。
大切な人が亡くなって、後悔しない人なんていないのよ。」
と・・・。
するとその瞬間、
（渓太郎は、やっぱり亡くなるんだ・・・）
と、これまでごまかし続けた現実にやっと目を向けることができ、
覚悟をした。
渓太郎は亡くなること。
そして、
最後は必ず後悔が残ること・・・。
もしあの時、
「そうか、そうか・・・」と、その場の気持ちだけを収められていたら、
私はきっと、なんの覚悟もまま延命治療をしていただろう。
そしてきっと、
後悔以上の痛みを抱え続けることになっていただろう。
本当の優しさを持っているからこそ、言ってくれる厳しい言葉がある。
厳しさの裏には、いつだって本当の優しさがある。
19年経った今でも思い出すのは、
先生や看護師さんが言ってくれた数々の厳しい言葉。
そんな言葉が今でも私を支えてくれる。
♡～♡～♡～♡～♡ 名古屋講演会のお知らせ ♡～♡～♡～♡～♡
名古屋講演会 「あたり前の中の小さな奇跡」
一秒先の未来も描けなかった中村美幸さんが
ある時見つけた「幸せの本当のありか」と「愛のすがた」
▶︎日時：５月２０日（土）1５時〜１７時
▶︎開場：14時30分
▶︎場所：安保ホール ３０１号室
名古屋市中村区名駅３－１５－９
http://www.abohall.com/
▶︎参加費；
大人：7000円（税込）
中学生〜大学生：3500円（税込）
小学生以下： 無料
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▶︎申し込み方法：
下記のフォームより、お申し込みください
https://ws.formzu.net/
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《キャンセルポリシー》
● 5月12日（金）24時までにご連絡をいただきました方
● 5月13日（土）以降のキャンセルや、キャンセルのご連
※事前振込となります。
※お振込いただいた方から先着で【正式受付完了】となり
※お振込先は追って詳細メールをお送りいたします。
《保護者の方へ》
講演会では、故渓太郎君の映像や２人の対談の中で「命」
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なにかご不明点、ご質問などございましたら、 下記のメールアドレスまでご連絡ください。 namidanoibasyo⭐︎gmail.com
by幸せのたねProject 〜ナミダの居場所〜
幸せのたねProject発起人 髙橋文尾